(3073) カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし
【監督】宮川麻里奈
【出演】角野栄子、くぼしまりお、横山眞佐子、宮﨑あおい(声)、ルイス・カルロス・ディアス、ソニア・カラド・ディアス
【制作】2024年、日本
童話作家の暮らしを捉えたドキュメンタリー作品。
「魔女の宅急便」で知られる角野栄子は、鎌倉で元気に暮らしている。彼女がブラジルに渡ってルイジンニョ少年と出会ったこと、大学の恩師にドキュメンタリー執筆を依頼されたこと、そこから文学作品を世に出すようになったことが語られる。撮影当時、88歳になっている角野氏だが、元気で朗らかな日常を送っていることが分かる。角野氏は62年ぶりに、ルイジンニョことルイス氏と再会。ルイスと彼の妻ソニアを、角野栄子児童文学館に連れて行く。ルイス氏は、自分が文学館の一部になっていることを喜ぶのだった。
角野栄子の作品を読んでみたいな、老後はこんなふうに暮らしたいな、と思わせる、ほのぼのとした作品。ただ、旧友の横山眞佐子さんに無駄にとげとげしい反応をしてみたり(横山氏が「私と角野氏は似ている、と話すと、角野氏が「この人の方が理屈っぽい」とか「この人の方が弱い」とか、言わなくてもいい反論をしていた)、娘のくぼしまりおと意見が合わなかったり、芝居じゃないからしょうがないか、と思うものの、映さなくてもいいようなちょっとギスギスした部分も垣間見えたりもしていた。
【5段階評価】3
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