(2953) トップガン マーヴェリック
【監督】ジョセフ・コシンスキー
【出演】トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、グレン・パウエル、モニカ・バルバロ、バル・キルマー
【制作】2022年、アメリカ
教官として重要任務に就いたパイロットの活躍を描いたアクション映画。「トップガン」(1986)の続編。
超音速機ダークスターのテストパイロットを務めるピート・ミッチェル(トム・クルーズ)、コードネーム「マーベリック」は、ならず者国家によるウラン濃縮プラントの破壊作戦の実行のため、パイロットの教官に着任。訓練生の中には、マーベリックの相棒で、事故により死亡したグース(アンソニー・エドワーズ)の息子、ルースターことブラッドリー・ブラッドショー(マイルズ・テラー)がいた。マーベリックは、グースの妻(メグ・ライアン)から、息子をパイロットにしないでほしいと言われていたため、ルースターの海軍応募の願書を抜き取っており、それによって4年を無駄にしたルースターはマーベリックを恨んでいた。マーベリックは元同僚で今や病気で死の淵にあるアイスマンことトム・カザンスキー海軍大将(バル・キルマー)に会いに行き、悩みを相談。アイスマンは過去を水に流して指導してやれと助言する。
作戦の破壊対象となる施設は急峻な山に囲まれており、作戦遂行のためには、谷間を低空でジグザグ飛行したあとに急上昇し、山を越えたら背面飛行で急降下し、施設をレーダーでロックして爆撃したあと、再度急上昇して、敵の迎撃ミサイルをかわすという難易度の高い飛行が必要。トップガンと呼ばれる優秀な訓練生たちも訓練を成功させることができない。マーベリックは訓練目標を達成できず、一度お払い箱にされるが、恋人のペニー(ジェニファー・コネリー)に励まされ、自ら戦闘機に乗り込んで作戦通りの飛行をしてみせる。マーベリックは編隊長となり、自ら仲間を率いて作戦を遂行する。マーベリックは、僚機のパイロットとしてルースターを指名する。
空母から飛び立ったマーベリックたちは、施設の爆撃に成功。敵の迎撃ミサイルがマーベリックたちに降りかかり、マーベリックはルースターの危機を救うため、自ら盾となり、被弾して敵地に墜落する。パラシュートで脱出したマーベリックに、敵の戦闘ヘリが襲いかかるが、そこにルースターの戦闘機が現れ、戦闘ヘリを撃破。しかし、ルースターも迎撃ミサイルにやられ、パラシュートで脱出する。マーベリックはルースターの無茶な行動を叱りつつも、敵地から逃れるため、敵の旧式の戦闘機に乗り込んで脱出。二人の乗った戦闘機に第5世代戦闘機2機が気づき、接近してくる。マーベリックはルースターに鼓舞され、1機を不意打ちで撃墜、もう1機も激しいドッグファイトの末、撃破する。しかし、海上でさらにもう1機の敵戦闘機が現れ、マーベリックは必死で逃げるが敵戦闘機にロックされる。敵がミサイルを発射しようとした刹那、味方の戦闘機が敵戦闘機を撃墜。乗っていたのは、ルースターと仲違いしていたプライドの高いハングマンことジェイク・セレシン(グレン・パウエル)だった。命拾いしたマーベリックとルースターは無事に空母に帰還。仲間の祝福を受ける。ルースターとマーベリックのわだかまりは溶け、マーベリックはペニーと小型飛行機でのフライトを楽しむのだった。
パイロットをとにかくかっこよくおしゃれに描きました、という作品。いがみ合っていた二人が厚い信頼関係で結ばれる、粗野な性格の脇役が救世主として現れる、という、ベタな展開なのだが、帰還シーンは感動的。映像にも迫力があり、パイロットの激しい呼吸音も危険な飛行をうまく演出していた。今のご時世、CGなども使われているのだろうが、それをほぼ感じさせないできばえだった。
【5段階評価】5
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