(3200) ゴジラ対ヘドラ
【監督】坂野義光
【出演】山内明、川瀬裕之、木村敏恵、柴本俊夫、麻里(まり)圭子、吉田義夫
【制作】1971年、日本
巨大怪獣同士の戦いを描いたゴジラシリーズ第11弾。「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969)の続作。次作は「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972)。
駿河湾に謎の怪獣が発生。発見した少年、矢野研(川瀬裕之)は、ヘドラと名付ける。生物学者の矢野徹(山内明)は、漁師(吉田義夫)が獲った、オタマジャクシのような怪魚を調べ、ヘドラは、宇宙の鉱物と地球の汚染されたヘドロが組み合わさって誕生した生物であることを突き止める。ヘドラは、ヘドロや工場の排ガスを餌に巨大化し、海から陸、空へと行動範囲を広げていく。
矢野は、電極板によってヘドラを乾燥させる装置の開発を自衛隊に依頼。自衛隊が富士山麓に巨大な電極板を設置。富士山麓に現れたゴジラが電極板に電気を流し、ヘドラを退治。ゴジラは帰って行くのだった。
ヘドラは、とてもかっこいいとは言えない、醜悪な見た目。サイケデリックな曲も使われ、カルト作品風の仕上がりになっている。ゴジラが、なぜ電極板を使うという人間の作戦を理解しているのか分からないし、なぜか自ら傷つきながらもヘドラを倒そうとするという、ご都合主義の展開。ゴジラが口から放射能(?)を吐いて後ろ向きに空を飛ぶという珍しいシーンがあった。若者のリーダーを演じた柴本俊夫は、のちの柴俊夫。
【5段階評価】2
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