(3115) フルメタル・ジャケット
【監督】スタンリー・キューブリック
【出演】マシュー・モディーン、ビンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ、アダム・ボールドウィン、ケビン・メージャー・ハワード
【制作】1987年、アメリカ、イギリス
ベトナム戦争に投入される若い兵士たちを描いた戦争映画。
前半は過酷な海兵訓練の様子。ジェイムズ(マシュー・モディーン)は鬼軍曹ハートマン(R・リー・アーメイ)からジョーカーと名付けられ、太っていて動きの鈍いレナード(ビンセント・ドノフリオ)の指導を任される。レナードは射撃の能力があり、ハートマンにも認められるが、彼は次第に精神を病んでいき、卒業式を終えた夜、トイレで小銃に実弾を込めているところを見回り役のジョーカーに発見される。レナードは駆けつけたハートマン軍曹を撃ち殺し、銃口を口にくわえて自らを撃ち、自殺する。
後半はベトナム戦争での戦闘を描いている。ジョーカーは報道部員としてベトナム戦争に参加。やがて前線に送り込まれ、訓練生の同期だったカウボーイ(アーリス・ハワード)と再会。北ベトナム軍が撤退した地区を偵察中、分隊長がブービートラップ(仕掛け爆弾)で死亡。カウボーイが隊を指揮するが、さらに二人が敵の狙撃兵に殺され、カウボーイも撃ち殺される。ジョーカーたちは狙撃兵の潜む建物に入り、狙撃兵を仕留めるが、それは少女(ニョック・リ)だった。少女は息も絶え絶えになりながら、私を撃ってと繰り返し、ジョーカーは拳銃の引き金を引く。彼らの戦争は続くのだった。
過酷な戦争の様子を描き出した作品。前半のハートマン軍曹の罵倒は、クソだのマンコだののオンパレードで、もはや何を例えているのか意味が分からない。本作はNHK BSでの放映だったが、このような用語を字幕で流すことに驚いた。あまり見たことない。後半の戦争シーンも、大作戦というよりは、建物に潜む一人の狙撃兵との攻防という、局地的な戦闘を切り取っている。こういう、大勢に影響があるとも思えないできごとが戦争の一側面だ、ということなんだろう。こういう理不尽に巻き込まれない人生でよかったよ、と思う。
【5段階評価】4


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