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2025年6月 4日 (水)

(3058) 劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~

【監督】大森貴弘(総監督)、伊藤秀樹
【出演】神谷浩史(かみやひろし)(声)、井上和彦(声)、村瀬歩(声)、堀江一眞(声)、高良健吾(声)、島本須美(声)
【制作】2018年、日本

妖怪と人との関わりを描いたアニメ作品。緑川ゆきの漫画が原作。

祖母にあたる夏目レイコ(小林沙苗)から、妖怪の名を封じた友人帳を受け継いだ夏目貴志(神谷浩史)は、妖(あやかし)を見ることができる。ある日、貴志は、五丁町(ごちょうまち)からやって来た妖、もんもんぼう(小峠英二)に名を返す。ともに暮らす藤原塔子(伊藤美紀)からお使いを頼まれた貴志は、五丁町に行き、そこで、中学時代のレイコを知る夫人、津村容莉枝(よりえ)(島本須美)に偶然出会う。容莉枝は貴志がレイコの孫だと聞き、貴志を家に招く。容莉枝の家には、息子の椋雄(高良健吾)がいた。椋雄は優しい笑顔で貴志を迎える。
貴志は、もんもんぼうの様子を見るという名目で、ニャンコ先生(井上和彦)を連れて再び五丁町に向かう。3体の妖を見つけたニャンコ先生は、彼らを追いかけて社近くの木のうろに飛び込み、何かの種を体にくっつけて帰ってくる。種に気づいた貴志がその種を家の庭に捨てると、それは翌日、巨木に成長しており、ニャンコ先生に似た実が三つ成っていた。食いしん坊のニャンコ先生がそれを食べると、木は消滅。やがてニャンコ先生は苦しみ出し、言葉の話せない三匹の小さな子猫に分裂する。三匹はやがて一匹ずつ行方不明になり、そのうちの一匹を見つけて追いかけた女子生徒、多軌透(たきとおる)(佐藤利奈)は、友だちから存在を認識されなくなってしまう。
貴志は残っていた一匹のニャンコ先生を連れて、田沼要(堀江一眞)とともに逃げたニャンコ先生を探す。ニャンコ先生は容莉枝の家におり、そこには透もいた。透はなぜか、友人である貴志や田沼を覚えておらず、容莉枝の親戚ということになっていた。ニャンコ先生二匹が縦に重ねると言葉を話すようになる。ニャンコ先生は、椋雄が妖怪ホノカゲであることを見抜く。ホノカゲは、出会う人の中に、過去からの知人として入り込むという能力を持っていた。しかし、その地を離れると人々から忘れ去られてしまうため、ホノカゲには友人がいなかった。ホノカゲがお社のそばに立つ木のうろの中に閉じこもっていると、そこに足繁く通う容莉枝に気づく。成長した容莉枝が息子を失ったことを知り、ホノカゲは彼女に近づき、椋雄として容莉枝と6年間過ごしたのだった。ホノカゲは容莉枝のもとを去る決心をする。もう一匹のニャンコ先生も見つかり、ホノカゲは三匹のニャンコ先生と木のうろに入る。そこに、ホノカゲを狙っていた式、ハバキ(落合福嗣)が襲いかかってくる。式の解放に来ていた名取周一(石田彰)が貴志と協力してハバキを解放。貴志に名を返してもらったホノカゲは小さな光となって空に散る。貴志は容莉枝に会いに行き、容莉枝が椋雄の死を乗り越えたことを見届けるのだった。

独特な世界観のアニメ作品。コミカルな要素もありながら、後半は文学的な趣向を凝らした展開。漫画もテレビアニメも見たことがなく、予備知識なしで鑑賞したが、物語は分かりやすかった。

【5段階評価】3

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