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2025年6月 6日 (金)

(3060) 必殺仕掛人

【監督】渡辺祐介
【出演】田宮二郎、高橋幸治、山村聡(そう)、津坂匡章(まさあき)、川地民夫、野際陽子、森次晃嗣、室田日出男、ひろみどり
【制作】1973年、日本

江戸時代の殺し屋の暗躍を描いた作品。池波正太郎の小説が原作。次作は「必殺仕掛人 梅安蟻地獄」(1973)。

鍼医者の藤枝梅安(田宮二郎)は、元締の依頼で殺しを請け負う仕掛人としての裏の顔を持っていた。梅安は音羽屋半右衛門(山村聡)からの依頼で、蝋燭問屋の辻屋文吉(穂積隆信)の後添い、お照(川崎あかね)を暗殺。その様子を見ていたお照の同業者、孫八(川地民夫)は、梅安が仕掛人だと見抜き、徳治郎(浜田寅彦)と連れ立って湯治に出た梅安のあとを付ける。徳治郎は、悪人だったお照の父親、音蔵を仕掛けており、孫八は報復のため徳治郎を殺す。
梅安の仲間、西村左内(高橋幸治)は、八丁堀同心の峯山又十郎(室田日出男)から、30両払えば同心にしてやると持ちかけられていた。峯山は町人にたかって金をせしめる悪者だった。八丁堀を仕切る三の松の平十(へいじゅう)(河村憲一郎)は、たびたびゆすりを働く峯山の仕掛けを音羽屋に依頼していたが、平十に取り入った妾のお吉(きち)(野際陽子)と、孫八、峯山によって薬で弱らされ、殺されてしまう。平十の弟分である聖天(しょうてん)の大五郎(三津田健)は音羽屋に赴き、改めて平十の依頼した峯山の仕掛けと、新たに孫八の仕掛けを音羽屋に依頼する。平十の息子、為吉(森次晃嗣)は、お吉と孫八の悪行に業を煮やし、叔父の大五郎に相談。大五郎は二人の仕掛けを提案する。音羽屋は二人の仕掛けを梅安に依頼。梅安はお吉に近づき、暗殺を決行しようとするが、予定を変えて戻ってきた孫八に見つかり、簀巻きにされて川に投げ込まれる。様子をうかがっていた岬の千蔵(せんぞう)(津坂匡章)が梅安を救出し、梅安は九死に一生を得る。その頃、左内は峯山の仕掛けを終える。
梅安は改めて孫八とお吉の仕掛けを実行。為吉は大五郎に礼を言うが、大五郎は為吉に縄張りを自分によこすよう告げ、怒った為吉を手下に殺させる。元締め衆の会合で、大五郎が平十の縄張りを引き継ぐことが決まり、喜ぶ大五郎に客人が来る。大五郎が中庭に出ると音羽屋が現れる。音羽屋は大五郎に祝いの言葉を述べた後、自分を騙した罰として大五郎を殺害。大五郎は中庭の庭に浮く。
仕事を終えた梅安、左内、音羽屋は小舟で釣りをする。梅安は、殺したお吉が、不幸な境遇をともにした自分の妹だったのではないかと考えるが、左内はそんな偶然はありえないと一笑に付す。音羽屋は次の仕掛けの話を二人に始めるのだった。

大五郎の依頼がなぜ音羽屋への裏切りだったのか、よく分からなかったが、悪者が成敗されるお話。本作の梅安は、一度お吉の暗殺に失敗したり、女たらしの一面を見せたり、三枚目の顔も見せていた。

【5段階評価】3

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