(3065) ヘリウム
【監督】アンドレス・ウォルター
【出演】キャスパー・クランプ、ペル・フォーク・クルスベク、マリアナ・ヤンコビッチ
【制作】2013年、デンマーク
入院中の少年と清掃員の交流を描いた作品。23分の短編映画。
清掃員のエンツォ(キャスパー・クランプ)は、難病で入院している少年アルフレッドに、ヘリウムという夢の世界があると話しかける。アルフレッドは彼の話を聞くのが楽しみになる。看護師(マリアナ・ヤンコビッチ)は、エンツォがアルフレッドに元気を与えていると話す。しかしアルフレッドは容態が悪化し、隔離病棟に入れられてしまう。エンツォは病院のルールを破ってアルフレッドの病室に入り、アルフレッドに話を聞かせてあげるが、警備員に見つかって追い出されてしまう。看護師はエンツォをこっそりアルフレッドの病室に入れてあげる。アルフレッドは、ヘリウム行きのエクスプレスへの乗り方をエンツォに尋ねる。エンツォが話し始めると、ヘリウムと書かれた巨大な飛行船がアルフレッドの病室の窓の外に出現する。アルフレッドは荷物を背負って、飛行船に乗り込むのだった。
少年に、やがて訪れる死を怖い物ではなく、好きなことができて好きな人がいる夢のような場所だと伝える優しさが描かれている。アルフレッドが病気で苦しむ姿は描かれず、きれい事の作品ではあるが、自分が死ぬときはこのような気持ちでいたいな、という気にさせられた。
【5段階評価】3
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