(3038) エルヴィス
【監督】バズ・ラーマン
【出演】オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリビア・デヨング、リチャード・ロクスバーグ、ケルビン・ハリソン・Jr
【制作】2022年、アメリカ
伝説の歌手、エルビス・プレスリーの生涯を描いた伝記映画。
エルビス・プレスリー(オースティン・バトラー)の幼少期から42歳の若さで死に至るまでを、彼のマネージャーを務めたトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)の視点で描いている。人種分離政策がまかり通っていた時代。黒人街で育ち、黒人の歌唱技術を身につけたエルビス・プレスリーは、ステージで腰をくねらせて唄い、女性客を熱狂させる。その様子を見たトム・パーカーは、彼の専属マネージャーを申し出て、彼を一躍スターダムに押し上げる。しかし、当時の政策に反抗的な歌唱によってエルビスは逮捕され、再起のため2年の兵役に就く。
兵役を終えたエルビスは、パーカーの戦略により映画に出るがヒットに恵まれず、ラスベガスのステージに立ち、大人気を博す。トム・パーカーは、インターナショナル・ホテルのオーナーと、エルビスをショーに出し続ける限り報酬を得られる契約を結ぶ。また、トムは実は不法移民であり、国外に出ることができなかった。そのため、トム・パーカーは、海外進出意欲を示すエルビスを、警備の不安を理由に国内にとどめ続ける。観客の愛に飢えたエルビスは薬に依存し始め、結婚したプリシラ(オリビア・デヨング)との関係は悪化。42歳の若さで心臓発作によりこの世を去るのだった。
「何が彼を殺したか? 医師団は心臓と言い、ほかの者たちは薬と言う。私だと言う者もいる。違う。本当に彼を殺したもの。それは愛だ。あなた方、ファンへの愛。」というトム・パーカーの独白が印象的。そこからエルビスの最後のステージのシーンとなり、「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)で有名な「アンチェインド・メロディ」を熱唱するのだが、それまでオースティン・バトラーが演じていたエルビスが、途中から本人の映像に変わる。これは迫力があった。それまで「ぶっちゃけ退屈な映画だな。評価2か」と思っていたのが、一気に評価4になった。ということで、間を取って評価3。普通かよ。
【5段階評価】3
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