(3034) インファナル・アフェアII 無間序曲
【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック
【出演】ショーン・ユー、アンソニー・ウォン、フランシス・ン、エリック・ツァン、カリーナ・ラウ、エディソン・チャン
【制作】2003年、香港
マフィアと警察の攻防を描いた作品。「インファナル・アフェア」(2002)の次作であり、その前日譚。次作は「インファナル・アフェアIII 終極無間」(2003)。
香港マフィアのボス、クワン(チェン・タンチョー)が、サングラスをした若者、ラウ(エディソン・チャン)に殺される。ラウとクワン殺害を共謀したのは、クワンの下部組織を束ねるサム(エリック・ツァン)の妻マリー(カリーナ・ラウ)だった。ラウはマリーに恋い焦がれており、「サムがラウを警察に潜入させたいと言っている」とマリーに言われ、警察学校に入ることを決意。警察学校で警察官を目指すヤン(ショーン・ユー)は、殺されたクワンが実の父であることが警察に判明し、警察学校を首になる。マフィアの一掃を目指すウォン警部(アンソニー・ウォン)は、ヤンを潜伏警察官として、クワンの跡を継いだハウ(フランシス・ン)の組織に潜入させる。
ハウとヤンは異母兄弟の関係であり、ハウはヤンを重用する。ハウは強引に組織をまとめ上げるが、ヤンの情報により、取引現場を押さえられ、警察に連行される。しかし、彼の鞄に入っていたのは、一本のビデオテープ。そこにはウォン警部がサムの妻マリーと接触し、ウォン警部がマリーにクワン殺害を指示した映像が記録されていた。ハウは組織をまとめ上げるため、抵抗派の幹部を次々と殺害させていた。腹心のロ・ガイ(ロイ・チョン)も警察のスパイであることを知り、ヤンの目の前で自ら殺害する。クワン殺害に関わったウォン警部は、車に爆弾を仕掛けられるが、ウォン警部の同僚のルク警視(フー・ジュン)が、車の運転を代わろうとしたため死亡。サムを心配して空港に向かったマリーも、ハウの部下に車でひき殺される。
香港返還による体制変更が迫る中、警察幹部はウォン警部の一件を不問に処し、彼に引き続きハウ逮捕の陣頭指揮を執らせる。ウォン警部は、これまで通じ合ってきたサムに、ハウの悪事の証言をさせることにする。それを知ったハウは、タイにいるサムの家族を拘束し、サムを呼び出してサムを脅すが、サムは先を読んでおり、タイの仲間を使って家族の安全を確保するとともに、ハワイに逃げていたハウの家族を拘束。立場が逆転して狼狽するハウのもとに、ウォン警部がラウを含む部下を連れて現れ、ハウの一味を取り囲む。ハウはサムに銃を突き付けるが、ウォン警部がハウの眉間を撃ち抜く。倒れ込むハウをヤンが抱える。ハウはヤンの胸元に盗聴器があることに気づき、彼がスパイだったと悟るが、そのまま息を引き取る。サムがマフィアのボスにのし上がり、ヤンは引き続きサムの腹心として、潜伏捜査を続ける。ラウもまた、警察官として警察に潜伏することになるのだった。
筋書きは、始めは分かりづらかったが、よくできていた。前作の前日譚ということを知らずに観たのと、前作を観てからかなり時間が経ってからの鑑賞だったので、前作とは別設定の潜伏劇だと思ってしまった。前作と共通する俳優、登場人物もいるので、続けて観た方が断然いいだろう。3作目もあるが、自動録画されていなかったので、観るのはだいぶ先になりそうなのが残念。この辺は自動録画鑑賞の辛いところ。
【5段階評価】4
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