(3033) 猫なんかよんでもこない。
【監督】山本透
【出演】風間俊介、松岡茉優、市川実日子、つるの剛士、矢柴俊博
【制作】2015年、日本
2匹の捨て猫と暮らす男の暮らしを描いた作品。杉作の漫画が原作。
プロボクサーを目指している杉田ミツオ(風間俊介)は、漫画家の兄貴(つるの剛士)のアパートに居候。ある日、兄貴が2匹の捨て猫を家に連れ帰ってきて、ミツオに世話を任せる。兄貴はオスの黒猫にクロ、白黒のメスにチンと名付ける。ミツオはしぶしぶ2匹を育てる。ミツオはA級ライセンスをかけた試合に勝利し、日本ランカーとなって世界に挑戦する権利を手に入れるが、その試合で網膜裂孔になり、プロボクサーの道を断たれてしまう。兄貴は結婚を機に家を出て行き、アパートにはミツオと猫2匹が残される。
無職状態のミツオは、幼稚園の給食のバイトを始める。そこには、ある日公園で、ミツオに猫の避妊と去勢を勧めてきた女性(松岡茉優)が働いていた。彼女は管理栄養士のウメさんだった。ミツオはチンに避妊手術をしたが、その日から行動的だったチンが大人しくなり、他の猫に相手にされなくなってしまったことで、罪の意識に駆られる。それもあってミツオはクロを去勢せず、次第に外に出るようになったクロは地域のボスにのし上がるが、他の猫との喧嘩が原因で猫エイズにかかり、まもなく死んでしまう。ボクシング漫画を懸賞に応募しては落ち続けていたミツオは、クロとの思い出を漫画にして応募する。夕方、チンと熟睡しているミツオのもとに、出版社からの電話が入るのだった。
なんてことはない物語だが、ちょっとした感動が味わえる作品。猫の様子が自然で、行き当たりばったりなのか、バッチリ演技しているのか、不思議だった。
【5段階評価】3
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