(2993) DENGEKI 電撃
【監督】アンジェイ・バートコウィアク
【出演】スティーブン・セガール、DMX、イザイア・ワシントン、デビッド・バディム、アンソニー・アンダーソン
【制作】2001年、アメリカ
型破りな刑事の活躍を描いたアクション映画。アンジェイ・バートコウィアク監督によるヒップ・ホップ・カンフー三部作の2作目。「ロミオ・マスト・ダイ」(2000)の続作。次作は「ブラック・ダイヤモンド」(2003)。
デトロイト警察21分署の刑事、オーリン・ボイド(スティーブン・セガール)は、犯罪集団による副大統領(クリス・ローフォード)の暗殺を阻止するが、SPの業務に介入した上、命を救うためとは言え、副大統領を橋から川に投げ落とす強引な方法をとったことで、友人だが上司でもあるフランク・ダニエルズ(ブルース・マッギル)に行動を咎められ、犯罪多発地域の15分署に異動させられる。彼はそこで麻薬の密売現場に踏み込むが、格闘の末、捕らえた男(デビッド・バディム)は、潜入捜査官のマット・モンティーニだった。モンティーニは異動したばかりのボイドに手荒い歓迎をしようとするが、巡査部長のルイス・ストラット(マイケル・ジェイ・ホワイト)がモンティーニをたしなめる。
ボイドは麻薬の売人であるラトレル(DMX)の情報を追い、警察の保管庫から麻薬を盗み出されていることを知る。それこそがモンティーニであり、さらには善人と思われたルイスだった。ラトレルは、濡れ衣で刑務所に入れられた弟ショーン(ドラッグ=オン)を助けるため、警察の汚職を暴こうとしていた。ボイドはラトレルに協力することにし、フランクの協力を得てモンティーニやルイスのいる麻薬取引現場に侵入。ところがフランクもまた、汚職刑事の仲間だった。窮地に陥るボイドだったが、15分署の新たな相棒ジョージ(イザイア・ワシントン)と本部長のヒンジス(ビル・デューク)が現場に突入。ボイドとともに汚職警官を一網打尽にするのだった。
黒人の見分けが付きづらく、日本人には難解な作品かもしれない。スティーブン・セガールが黒人と親交が深いことをアピールするような印象もあった。スティーブン・セガール主演作品は、単純な勧善懲悪ストーリーの低予算B級アクションというイメージを持っていたが、本作はシナリオは丁寧で、映像もしっかりしており、女性上司のアネット(ジル・ヘネシー)が、乗っていた車が追突してフロントガラスに頭を打ち付けて死んでしまうというシーンの映像もきちんと作られていた。
【5段階評価】3
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