(2934) ゴジラ-1.0
【監督】山崎貴
【出演】神木隆之介、浜辺美波、青木崇高、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、山田裕貴、安藤サクラ
【制作】2023年、日本
戦後間もない日本を襲うゴジラと人々との戦いを描いた怪獣映画。「シン・ゴジラ」(2016)の続作。
1945年、特攻隊員の敷島浩一(神木隆之介)は、機体が故障したと偽り、大戸島に不時着。そこにゴジラが現れ、橘宗作(青木崇高)を除く整備兵全員が、ゴジラに襲われて死亡する。敷島は東京に戻るが、両親は死んでいた。敷島は、赤子を抱いた若い女性、大石典子(浜辺美波)と出会う。典子も身寄りがなく、赤子は見知らぬ母親から託されたのだった。敷島と典子、赤子の明子の三人は共同生活を始め、隣に住む太田澄子(安藤サクラ)も子育てに協力する。
敷島は太平洋の機雷を駆除するという危険な任務に就き、そこで艇長の秋津淸治(佐々木蔵之介)、技術者の野田健治(吉岡秀隆)、乗組員の水島四郎(山田裕貴)と知り合う。ゴジラが米軍艦を襲うようになり、敷島たちの船は駆逐艦高尾が到着するまでの時間稼ぎをする任務をさせられる。敷島たちが現れたゴジラに必死で立ち向かう中、高尾がようやく現れるが、ゴジラは高尾を圧倒的な力で撃沈してしまう。ゴジラは東京に上陸して銀座を襲い、敷島は典子と必死で逃げるが、典子はゴジラの熱戦により起きた爆発に巻き込まれてしまう。
生き残った敷島は、野田たちとともにゴジラと戦う道を選ぶ。野田は、ゴジラにフロンガス発生装置を巻き付けて相模湾沖で深海1,500メートルまで一気に沈めて水圧で倒すという作戦を立案。敷島は日本軍が開発中だった戦闘機、震電に乗り込むことにし、自分を恨んでいるはずの橘を呼び寄せ、震電を整備させる。震電に乗り込んだ敷島は、ゴジラを作戦海域に誘導。作戦は成功し、ゴジラは深海に沈むが、絶命しておらず、野田は予備作戦として、バルーンを膨らませてゴジラを急激に海面に上げて減圧によりゴジラを倒そうとする。それでもゴジラは倒れず、熱戦を吐こうとするが、その口に敷島の震電が突っ込み、震電はゴジラの頭部ごと大破。敷島は脱出装置により、爆発を免れていた。橘は敷島に生き残る道を取らせたのだった。死んだと思われていた典子は病院に担ぎ込まれており、無事だった。明子を抱いて病院を訪れた敷島は、典子の無事を泣いて喜ぶ。深海に沈むゴジラの骸は、怪しく鼓動を始めるのだった。
昭和時代の着ぐるみとミニチュア模型丸出しのゴジラシリーズとは一線を画し、特撮は本格的(オープニングのゼロ戦はちょっとCGぽかったが)。物語も感動的で、敷島の決死の突入シーンは胸が熱くなった。最後に典子が生きていましたというオチは、ちょっと見え見えだったが、首筋に謎のあざがある(この後、典子が何かの後遺症に悩まされるのかもしれないし、もしかするとゴジラのような異常な再生能力を持ったのかもしれない、と思わせる)という一ひねりが加えられていた。また、佐々木蔵之介の演技がやや芝居がかっていたのだが、あえてああいう不自然なキャラにしたのか、佐々木蔵之介の個性なのか。ちなみに、銀座でゴジラに襲われる市民の中に、橋爪功が混じっていた。本作は、テレビ放映を機にAmazonプライムで鑑賞。
【5段階評価】5
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