(2734) 続・荒野の用心棒
【監督】セルジオ・コルブッチ
【出演】フランコ・ネロ、ロレダナ・ヌシアック、エドゥアルド・ファヤルド、ホセ・ボダロ、アンヘル・アルバレス
【制作】1966年、イタリア、スペイン
アメリカとメキシコの軍勢と闘うガンマンを描いたマカロニ・ウェスタン。邦題に「続」とついているが、「荒野の用心棒」(1964)の続編ではない。
棺桶を引きずるガンマン、ジャンゴ(フランコ・ネロ)は、男たちに襲われている女性マリア(ロレダナ・ヌシアック)を助け、メキシコとアメリカの境にある酒場にたどり着く。アメリカの残忍なジャクソン少佐(エドゥアルド・ファヤルド)は、メキシコの血の混じっているマリアを嫌っており、マリアを助けたジャクソンを殺そうとするが、ジャンゴは早撃ちで少佐の部下を全滅させ、少佐を逃がす。少佐は40人の部下を連れて戻ってくるが、ジャンゴは棺桶に隠し持っていた機関銃で少佐の軍勢を壊滅させ、少佐は逃走する。
メキシコのロドリゲス将軍(ホセ・ボダロ)が酒場にやってくる。将軍はジャンゴにかつて命を救われた恩義があり、ジャンゴを兄弟と呼ぶ。ジャンゴは将軍と組み、少佐の金を強奪。ジャンゴは分け前を将軍に要求するが、将軍は渡そうとしない。ジャンゴは金を盗み出し、それに気づいたマリアと酒場から逃げる。しかし、底なし沼まで来たとき、金を積んだ棺桶を底なし沼に落としてしまう。底なし沼に飛び込んで沈みそうになっているジャンゴをマリアが助けようとしたところに将軍の軍勢が追い付き、マリアを撃つと、底なし沼からジャンゴを引き上げる。将軍はジャンゴに恩があるため命までは取らなかったが、両手を馬の脚で踏んで潰してしまう。将軍の部隊はメキシコに戻ろうとするが、待ち伏せしていた少佐に殺される。
ジャンゴはまだ息のあるマリアを抱えて酒場に戻ると、酒場の主人ナタニエレ(アンヘル・アルバレス)にマリアの手当てと、少佐が来たら墓場で待っているという伝言を頼む。酒場にやってきた少佐は伝言を聞くとナタニエレを撃ち殺し、墓場に向かう。墓場で待っていたジャンゴは、引き金を保護するトリガーガードを外した拳銃を使って、現れた少佐と取り巻き数人を早撃ちで倒すのだった。
子供が憧れるようなヒーロー映画という作り。かっこいい主題歌。無敵の早撃ち。棺桶からは機関銃。ストーリー性はたいしてなく、残忍な悪役を主人公が倒すという、わかりやすいダークヒーロー作品だ。
【5段階評価】3
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