(2729) 名探偵コナン 黒鉄の魚影
【監督】立川譲
【出演】高山みなみ(声)、林原めぐみ(声)、山崎和佳奈(声)、種﨑敦美(声)
【制作】2023年、日本
名探偵コナン劇場版シリーズ第26作。洋上施設で起きる殺人事件と人物探索システムを巡る攻防を描いている。「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」の続作。「魚影」はサブマリンと読ませる。
江戸川コナン(高山みなみ)らは、ホエールウォッチングをしに八丈島に向かう。八丈島沖にはインターポールが洋上施設を建設。顔認証システムを発展させた老若認証システムと全世界の監視カメラを接続することで、年代を超えて人物の検索を可能にしようとしていた。コナンは白鳥刑事とともに施設内に入る。
システムの開発者、直美・アルジェント(種﨑敦美)が、黒ずくめの組織に誘拐される。彼らは記録映像に残された自らの痕跡を消去することに用いようとする。システムの機能によって、灰原哀(林原めぐみ)が、かつて組織にいたシェリーではないかと黒ずくめの組織は疑い、ホテルに泊まっていた哀を誘拐。潜水艦に拉致する。哀は直美を連れて潜水艦からの脱出に成功する。
組織を施設内に導いたのは、施設職員のレオンハルト(諏訪部順一)。レオンハルトは罪を認めて自殺したと思われたが、コナンは、職員に扮装した黒ずくめの組織の一員、ピンガ(村瀬歩)が殺害したと推理。ピンガは施設を抜けて海中に逃げ去る。老若認証システムが欠陥システムだと知った黒ずくめ組織のジン(堀之紀)は、施設を攻撃。さらに潜水艦も爆破し、潜水艦に逃げ込もうとしたピンガは爆発に巻き込まれる。
コナンは、潜水艦の位置をFBI捜査官の赤井秀一(池田秀一)に知らせるため、海中から光を放つが、爆発の衝撃で気を失う。哀は阿笠博士(緒方賢一)の発明した海中スクーターで海に潜り、コナンを発見。人工呼吸をしてコナンの意識を取り戻し、救い出す。コナンとキスをしたことになった哀だったが、助けに来た毛利蘭(山崎和佳奈)に突然キスをし、コナン(新一)の唇を蘭に返すのだった。
自殺に見せかけた殺人事件のトリックを推理するシーン、阿笠博士のクイズなども盛り込みつつ、犯罪組織との戦いを描いたアクションサスペンス調の作品。直美と哀が幼馴染だった(哀はしらばっくれるが)という過去も明かされるなど、哀に焦点が当たった作品でもあった。あまり面白いと思わなくなっていた名探偵コナンシリーズだったが、本作はよくできていた。
【5段階評価】4
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