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2024年7月 4日 (木)

(2723) 道頓堀川

【監督】深作欣二
【出演】真田広之、松坂慶子、佐藤浩市、山崎努、加賀まりこ、名古屋章、古館ゆき、カルーセル麻紀、柄本明
【制作】1982年、日本

大阪の道頓堀を舞台に、喫茶店で働く絵描きの卵と小料理屋のママの恋模様、そしてハスラーの親子のやりとりを描いた作品。

絵描きの卵の安岡邦彦(真田広之)が、道頓堀川で絵を描いていると、小太郎という犬を追う和服姿の美しい女性(松坂慶子)と出会い、好意を持つ。邦彦は独り身で、美術大学に通いながら道頓堀川沿いのリバーという喫茶店でアルバイトをしていた。リバーのマスター、竹内鉄男(山崎努)は元ハスラーで、息子の政夫(佐藤浩市)は邦彦の同級生。政夫はビリヤードで名を馳せようとしていたが、ビリヤードはばくちだと考えている鉄男は、政夫の生き方に反対していた。邦彦は鉄男に小料理屋「梅の木」に連れて行ってもらう。そこのママが道頓堀川で出会った女性、まち子だった。邦彦とまち子は互いに魅かれ合う。まち子はパトロンの社長(安部徹)と縁を切り、邦彦と同棲することにする。
鉄男は、政夫の覚悟を問うため、辞めていたビリヤードを再開。政夫が勝てば鉄男の店を政夫に手渡し、負ければビリヤードをやめさせるという、ナインボール9番勝負を息子に挑む。鉄男は勝負の最中、母親が自殺したのは、自分が体を売れと言ったからだ、と告白する。動揺した政夫は4対4の対戦成績で臨んだ第9ゲームで最後のナインボールを落としきれず、ナインボールはポケットの手前で止まってしまう。鉄男の勝ちは必至だったが、鉄男は「これがばくちや」と言いながら指でナインボールをポケットに落として政夫を勝たせ、「すきなことをせえ」と言って店を出る。
勝負を観戦していた邦彦は、二人のやりとりに耐えきれず、ビリヤード場を飛び出す。まち子の待つ家に戻る途中、リバーの常連のかおる(カルーセル麻紀)が包丁を振りかざして浮気者の三味線弾き、石塚(江本明)に襲い掛かっている場面に遭遇。石塚は邦彦を盾にし、かおるは邦彦の腹を刺してしまう。邦彦は倒れ、何も知らないまち子が邦彦の帰りを待つ道頓堀川に、パトカーと救急車のサイレンが鳴り響くのだった。

道頓堀の周辺が舞台となっており、道頓堀界隈を知る人には楽しい作品だろう。松坂慶子と真田広之の濡れ場も見どころ。邦彦の高校の同級生、さとみ(古館ゆき)が全裸で踊り狂うシーンも見どころかも。
鉄男が政夫の生き方を認める結末はよかったが、邦彦が腹を刺されて、鍋の用意をして待つまち子のもとにたどり着けないというのは、芝居がかりすぎていて、興ざめだった。

【5段階評価】3

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