(2733) プリティ・リーグ
【監督】ペニー・マーシャル
【出演】ジーナ・デイビス、ロリ・ペティ、トム・ハンクス、マドンナ、ミーガン・カバナー、ロージー・オドネル、ビル・プルマン
【制作】1992年、アメリカ
第二次世界大戦中に誕生した女子プロ野球チームの活躍を描いた作品。
第二次世界大戦が起こり、プロ野球選手も兵役に就く。プロ野球の衰退を憂うチョコレート会社の経営者ハービー(ゲイリー・マーシャル)は、女子プロ野球リーグを立ち上げる。地元の野球チームのキャッチャーでスラッガーのドティ・ヒンソン(ジーナ・デイビス)は、スカウト(ジョン・ロビッツ)の目に留まり、入団テストを勧められる。出征中の夫がいるドティは断るが、ピッチャーの妹キット(ロリ・ペティ)に説得され、二人で入団テストに参加。妹とともにロックフォード・ピーチズの選手となる。
ピーチズの監督には、かつて名選手だったが酒癖の悪さから選手寿命を縮めて引退したジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)が就任。はじめは女性を選手と認めず、やる気のなかったジミーだったが、次第に監督をしっかり務めるようになる。キットは完璧で間違いのないドティに反発。ストレスを感じたドティはチームを去ろうとするが、リーグ運営を担当するローエンスティン(デビッド・ストラザーン)は、キットを他チームにトレードしてしまう。
チームメイトのベティ(トレイシー・ライナー)の夫が戦死したという訃報がとどき、ドティは夫の安否に不安になる。そこに夫のボブ(ビル・プルマン)が帰ってくる。ドティは喜び、野球をやめてボブとともにチームを去ることにする。ジミーは後悔するぞと引き留めるが、ドティは去る。ワールド・シリーズに進出したピーチズは、キットの移籍したラシーン・ベルズと闘うことになる。3勝ずつで迎えた最終戦に、ドティは復帰。ドティの活躍で2対1と逆転したピーチズは、9回裏の守備につく。ベルズはランナーを一人置いてキットの打順。キットが高めのボール球に手を出すと知っているドティは、ピッチャーのエレン・スー(フレディ・シンプソン)に高めのボール球を要求。キットは2回空振りするが、3球目を強打し、ランニングホームラン。ベルズはサヨナラ勝ちし、キットはヒーローとなる。試合に負けたベティだったが、チームメイトに歓迎されている妹の姿を見てほほ笑む。試合後、ベティとキットの間のわだかまりは溶け、二人は互いに抱き合い、将来の幸せを願いあう。
時がたち、老人となったドティ(リン・カートライト)は、殿堂入りの記念集会に参加。懐かしいチームメイトたちやキット(キャスリーン・バトラー)らと再会を喜び合うのだった。
見た目は悪いがスラッガーのマーラ・フーチ(ミーガン・カバナー)や、字の読めないシャーリー・ベイカー(アン・キューザック)など、登場しただけで応援したくなるような個性的な選手が登場。登場シーンでは悪者っぽいメイ(マドンナ)は、意外にもさほど悪役ぶりを発揮せず、メイの親友のドリス・マーフィ(ロージー・オドネル)のほうがキットに喧嘩を吹っかける粗野な役どころだった。
個性的な人物を登場させているが、試合内容はあまり深く描かれず、野球シーンは細切れであまり見どころはなかった。ボールをキャッチしたり打ったりするシーンは割ときちんと撮影されているが、残念ながら主役のドティのバッティングシーンはあまり上手とは言えなかった。男性でも野球の動作は素人っぽく見えるので、女子ならなおさらではある。最後がOG会のようになっていて、心温まるエンディングなのはよかった。エンドロールで、おばあさんたちが野球をしている様子が延々と流れるのはなんだかよくわからなかったが。
【5段階評価】4
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