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2024年4月 9日 (火)

(2637) われらが背きし者

【監督】スザンナ・ホワイト
【出演】ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ナオミ・ハリス、ダミアン・ルイス
【制作】2016年、イギリス、フランス、アメリカ

ロシアンマフィアの資金洗浄役の亡命劇を描いたサスペンス作品。

大学教授のペリー(ユアン・マクレガー)は、弁護士の妻ゲイル(ナオミ・ハリス)とモロッコ旅行中、ディマ(ステラン・スカルスガルド)という富豪と出会う。ディマはペリーをとゲイルを強引に自分のパーティに招待。彼はそこで、自分がロシア・マフィア「ボーリー」の口座管理役であり、新たなボス、プリンスに家族全員殺されそうになっているとペリーに告げ、MI6に情報を渡してほしいとUSBメモリを託す。ペリーは空港でMI6のヘクター(ダミアン・ルイス)とルーク(ハリド・アブダラ)にUSBメモリを渡す。
ヘクターは上司のマトロック(マーク・ゲイティス)に、プリンス(グレゴリー・ドブリギン)が英下院議員で貿易金融委員会のトップ、オーブリー・ロングリッグ(ジェレミー・ノーサム)と接触し、ロンドンに資金洗浄のためのアリーナ銀行を設立しようとしていると説明。マトロックはヘクターの捜査に反対するが、ヘクターは自らの意志で捜査を進める。
ディマはベルンでプリンスに口座を譲渡することになり、その後に家族ともども殺される疑いが濃厚となる。ヘクターはペリーとゲイルに協力を依頼。パリの美術館でペリーとゲイルがディマと接触。ヘクターらは、プリンスの腹心エミリオ・デル・オロ(ベリボール・トピッチ)らの監視をかいくぐり、ディマから贈賄情報の一部を入手する。ディマは追加の情報はベルンでの取引後に渡すと告げる。
ヘクターらは、ベルンでディマの家族を保護。別行動中のディマは、ホテル内でエミリオ側の厳しい監視下にあったが、監視役を不意打ちし、駆け付けたペリーとともに脱出。家族と合流したディマは、ヘクターのチャーターした飛行機でロンドンに飛ぼうとするが、ロングリッグの差し金でディマ一家の入国禁止措置が取られたという報告がヘクターに入る。ディマ一家とペリー夫婦はフレンチ・アルプスの山小屋に潜伏することにする。しかし、ディマの長女ナターシャ(アリシア・フォン・リットベルク)がロシア・マフィアのアンドレイ(マレク・オラベック)の子を身ごもっており、彼女が彼に電話連絡したため、ディマ一家の居場所が分かってしまい、山小屋は襲撃を受ける。ディマは殺し屋に襲われるが、ディマから拳銃を託されていたペリーが殺し屋を撃ち殺す。
ディマはヘクターの求めに応じ、家族に先んじてヘリでロンドンに渡ることにする。ペリーもディマに同行するが、ヘリに乗る直前、ディマはペリーに残るよう言い、ルークとヘリに乗り込む。ペリーはゲイルに電話し、ディマがヘリで飛び立ったと報告するが、その直後、ヘリは白煙を上げて操縦不能状態となり、爆発する。ディマの家族たちは嘆き悲しむ。
ペリーはヘクターの家を訪ね、ディマから託された拳銃を渡す。銃身には、収賄を受けた者の口座番号のリストが隠されていたのだった。

写実的な映像で一級品のサスペンス作品に仕上がっていた。豪華なパーティや一流銀行、ホテルの装飾が、映像の魅力を引き立たせ、ステラン・スカルスガルドの演じるロシア・マフィアの迫力も素晴らしかった。

【5段階評価】4

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