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2024年3月22日 (金)

(2619) ドラえもん のび太と空の理想郷

【監督】堂山卓見
【出演】大原めぐみ(声)、水田わさび(声)、永瀬廉(声)、井上麻里奈(声)、中尾隆聖(声)
【制作】2023年、日本

劇場版ドラえもん第42作。空に浮かぶ理想郷で起こる騒動を描いた作品。「ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」の続作。

のび太(大原めぐみ)は出木杉君(萩野志保子)からトマス・モア作「ユートピア」の話を聞き、ユートピアにあこがれる。野原で寝そべっていたのび太は、空に浮かぶ三日月の物体を発見。ドラえもん(水田わさび)にお願いして、仲間とともに未来の飛行船タイムツェペリンに乗って三日月の飛行物体を探し、ついに発見。その都市の名はパラダピア。のび太らは、パーフェクト猫型ロボット、ソーニャ(永瀬廉)に導かれ、パラダピアを創った三賢者と会う。のび太は争いのないパラダピアに住むことを希望するが、そこは実は、レイ博士(中尾隆聖)という悪者が、人の心を失わせており、ジャイアン(木村昴)やスネ夫(関智一)、しずかちゃん(かかずゆみ)は心を奪われてしまうが、人一倍鈍感なのび太とロボットのドラえもんは心を失っていなかった。のび太とドラえもんは、女性賞金稼ぎのマリンバ(井上麻里奈)と協力してレイ博士と闘い、ソーニャやジャイアン、スネ夫、しずかの心を取り戻すと、パラダピアを四次元ゴミ袋に押し込める。ゴミ袋が爆発寸前となったため、ソーニャは一人で袋を空高く運び上げ、爆発。レイ博士はタイムパトロールにつかまる。ソーニャがいなくなったことを悲しむのび太達だったが、空からソーニャのメインメモリーが落ちてくる。ソーニャが復活できることを知り、のび太達は喜ぶのだった。

序盤に登場する青いコガネムシが、実は変身させられたドラえもんだったという、タイムトラベルならではの種明かしがあり、物語がよくできていた。人に個性や欠点があっていいというメッセージも伝えながら、互いを信じる思いが描かれ、感動的でもあった。ただのドタバタコメディではない秀作。

【5段階評価】4

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