« (2609) ディファイアンス | トップページ | (2611) 宮沢賢治 その愛 »

2024年3月13日 (水)

(2610) オズランド 笑顔の魔法おしえます

【監督】波多野貴文
【出演】波瑠、西島秀俊、岡山天音、中村倫也、柄本明、濱田マリ、橋本愛、深水元基
【制作】2018年、日本

遊園地で働く女性の奮闘ぶりを描いたコメディ作品。

波平久瑠美(なみひらくるみ)(波瑠)は、彼氏の小西俊郎(中村倫也)と同じホテルチェーンへの就職が決まって喜ぶが、配属先は熊本の遊園地、グリーンランドになる。配属当日に、いきなりトイレに置かれた時限爆弾の処理を頼まれ、爆弾を持ったまま同期の吉村豪太郎(岡山天音)と送り込まれた先は、ヒーローショーの舞台。爆弾騒ぎはドッキリ企画だった。
久瑠美は東京本社勤務の俊郎に電話し、ハチャメチャな職場の愚痴を言うが、俊郎は久瑠美を応援する。久瑠美の教育係の小塚(おづか)慶彦(西島秀俊)は、久瑠美と吉村にゴミ拾いを指示。吉村は忠実にこなすが、久瑠美はゴミ箱のゴミを回収するズルをする。久瑠美の作った企画書は、小塚に読んでもらえている気配はなく、久瑠美は不満を漏らすが、ある日、入場客に道案内を頼まれた久瑠美は答えることができず、吉村がさっと案内を代わったことにショックを受ける。小塚は、ゴミ拾いを通じて、久瑠美に園内の地理の把握やスタッフとの関係構築をさせようとしていたのだった。久瑠美は次第に、小塚が客の笑顔のために自らも笑顔で働いていることを知り、積極的に仕事に取り組むようになる。
夏になり、俊郎が久瑠美に会いにグリーンランドにやってくる。久瑠美は熱心に園内を案内するが、俊郎は、ここはダメだ、久瑠美の言う通りだ、とグリーンランドを批判。遠距離恋愛がつらいので東京に戻って前のように楽しく過ごそうと久瑠美に告げる。久瑠美は俊郎に距離を感じ、彼のもとを去る。
グリーンランドの50周年記念イベントとして、久瑠美は1万個の風船を気球から降らせる企画を提案。時限爆弾を小塚に処理させるというドッキリも実現し、イベントは大成功。小塚は当初の予定通り、グリーンランドをやめて旅行代理店に転職。1年後、久瑠美は先輩スタッフとして、笑顔で後進の指導にあたるのだった。

ほのぼのとした娯楽作品。時限爆弾騒ぎはまんまと2回とも騙された。気球イベントのときに、俊郎がグリーンランドに再訪して久瑠美の働き方を肯定し、二人が再び結ばれるというハッピーエンドを予想したが、そうはならず、俊郎は単に久瑠美に合わない男という役回りだった。柄本明演じる園長の言葉がステレオタイプだったのも残念。とは言え、実際の遊園地を使った映像は感動的で、遊園地で働くのもいいかも、と思わせてくれる作品だった。
それにしても、どうしてライトノベルの表題のような長ったらしいサブタイトルをつけるんだろうな。これだけで作品の質が下がったように感じる。一方でメインタイトルの方はそれだけ聞いてもよくわからないという。「ハッピーフライト」ぐらいの方がセンスがいい。

【5段階評価】4

|

« (2609) ディファイアンス | トップページ | (2611) 宮沢賢治 その愛 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価4の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (2609) ディファイアンス | トップページ | (2611) 宮沢賢治 その愛 »