(2598) コロンビアーナ
【監督】オリビエ・メガトン
【出演】ゾーイ・サルダナ、クリフ・カーティス、マイケル・バルタン、レニー・ジェームズ、アマンドラ・ステンバーグ
【制作】2011年、アメリカ、フランス
両親を殺された女性の復讐劇を描いたアクション映画。
コロンビアのマフィア幹部、ファビオ(ジェシー・ボレゴ)は、マフィアのボス、ドン・ルイスに命を狙われる。ファビオは娘のカトレア(アマンドラ・ステンバーグ)にマイクロチップとメッセージを託し、逃走しようとするが、敵に囲まれ、妻のアリシア(シンシア・アダイ=ロビンソン)とともに殺される。ルイスの腹心マルコ(ジョルディ・モリャ)は、テーブルについて身動きできないでいるカトレアに、ファビオの持っていた小さなチップを返してほしいと優しく話すが、カトレアは素直に従うふりをして突然テーブルの下に忍ばせたナイフをマルコの手のひらに突き立てて逃走。アメリカ大使館に逃げ込み、保護される。アメリカに渡ったカトレアは叔父のエミリオ(クリフ・カーティス)のもとを訪ね、殺し屋になりたいと宣言。エミリオは彼女を守ることを誓い、教育を施す。
15年後。大人になったカトレア(ゾーイ・サルダナ)は、わざと事故を起こして留置所に入り、ルイスの一味で収監されていたリッツォを暗殺。FBIのロス捜査官(レニー・ジェームズ)は徹底的な捜査を開始する。カトレアは、エミリオが受けた殺しの依頼をこなしながら、ドン・ルイスの一味の暗殺を続けていた。エミリオはそれをやめるよう命じるが、カトレアは従わない。カトレアの恋人ダニー(マイケル・バルタン)は、カトレアの寝顔の写真を友人に見せる。友人はサプライズに、と彼女の正体を調べるようFBIに勤める知り合いの女性に頼むが、その情報がロス捜査官に伝わる。写真照合によってカトレアの居場所を突き止めたロス捜査官はSWATを送り込むが、カトレアは包囲網をかいくぐって脱出。エミリオの家に向かうが、エミリオ一家はルイスの一味によって皆殺しにされていた。カトレアはロス捜査官の家に潜入し、ルイスの居場所を教えなければ家族を殺すと脅す。ロス捜査官はCIAのリチャード(カラム・ブルー)にルイスの情報を渡すよう頼むが、ルイスと裏取引をしているリチャードは無視。するとリチャードの胸元にレーダースコープの赤い光が灯る。ロス捜査官はリチャードにカトレアが狙っていると告げ、リチャードは住所を明かさざるを得なくなる。カトレアは重装備に身を包んでルイスのアジトに恐慌突入。一味を皆殺しにし、宿敵マルコも死闘の末に倒す。ルイスは車で逃走しようとするが、その車にはカトレアが猟犬を忍ばせていた。ルイスは猟犬に襲われて命を落とす。カトレアはダニーに電話をし、いつか戻ることをにおわせながら姿を消すのだった。
主人公アビリティ全開の陳腐な娯楽作品だろうと思って見始めたが、予想以上に面白かった。序盤から小さい女の子がパルクールで敵から逃走。この時点で「面白いじゃん」となる。成長したカトレアは、大勢を相手に撃ち合いになっても弾が当たらないとか、敵につかまってもなかなか殺されないとか、その手の主人公アビリティに頼らない。華麗な身のこなしで敵の追撃をかわし、銃撃戦では反撃を許さず一方的に圧勝する。唯一、マルコとの格闘だけは脇が甘く主人公アビリティを使うが、迫力はなかなかのものだった。俳優陣も、「アバター」のゾーイ・サルダナや「ダイ・ハード4.0」のクリフ・カーティス、「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」のレニー・ジェームズなどしっかりしていた。
【5段階評価】4
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