(2569) M3GAN/ミーガン
【監督】ジェラード・ジョンストン
【出演】アリソン・ウィリアムズ、バイオレット・マッグロウ、エイミー・ドナルド、ロリ・ダンジー、ロニー・チェン
【制作】2023年、アメリカ
少女型AIロボットの暴走を描くホラー作品。
9歳の少女ケイディ(バイオレット・マッグロウ)は、両親を交通事故で失い、叔母のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)に引き取られる。ジェマはAIペットロボットを売り物にしている玩具会社ファンキに勤めており、ペットタイプのロボットに加え、少女型のロボットも開発していた。ケイディの世話に時間が取れないジェマは、笑顔の消えたケイディが、自宅の作業場にある大型AIロボット、ブルースを気に入ったのを見て、試みに少女型ロボットM3GAN(ミーガン)を与える。ケイディは大喜びし、ミーガンと仲良くなる。ミーガンはケイディの感情を読み取り、彼女に攻撃的な人物を敵視する様子を見せる。ジェマの家の隣に住むセリア(ロリ・ダンジー)の飼い犬デューイがケイディに咬み付いたのを見たミーガンは、セリアの声を真似してデューイをおびき寄せ、殺して埋める(そのことは後でわかる)。
ジェマは、ケイディがミーガンに夢中になり、人とのコミュニケーションをしなくなってきたことを心配し、集団野外活動にケイディを連れていくが、ケイディはミーガンと離れることをいやがり、ジェマはやむなく、おもちゃ置き場にミーガンを置くことを認める。ケイディは粗暴な性格の少年ブランドン(ジャック・キャシディ)と二人組になるが、ブランドンはケイディにいが栗を無理やり握らせるいやがらせをする。そこにミーガンが現れる。ブランドンは立ったまま動かないミーガンを担いでケイディから走り去ると、ミーガンに乱暴を始める。ミーガンは突然反撃に転じ、ブランドンの左耳を引きちぎると、逃げるブランドンを四足歩行で追いかける。ブランドンは山肌の斜面を転げ落ち、道路に飛び出して車に轢かれて即死する。
セリアは、飼い犬がいなくなったのをジェマの仕業だと決めつけ、ジェマの家の敷地に怒鳴り込んで来る。その夜、ミーガンはデューイの鳴きまねをしてセリアを小屋におびき出し、手にネイルガンを打って身動きを封じると、高圧洗浄機をセリアの顔に浴びせ、殺害する。ジェマはミーガンがブランドンとセリアの死にかかわっていることを疑い、ミーガンをシャットダウンして会社に持ち帰る。ケイディは、ミーガンと引き離されることに激怒し、車の座席を蹴りつけたり、セラピストのリディア(エイミー・アッシャーウッド)に怒声を浴びせてハサミを振り上げ、慌てて止めに入ったジェマの顔を殴るなど、行為が攻撃的になる。ジェマはケイディの目を見て話しかけ、ケイディをなだめて家に連れ帰る。ジェマの仕事仲間コール(ブライアン・ジョーダン・アルバレス)とテス(ジエン・バン・エップス)はミーガンがシャットダウンしていないことに気づき、彼女につけられたケーブルを抜き取るが、ついにミーガンが暴走。開発室を抜け出す。ジェマのボス、デビッド(ロニー・チェン)は、ミーガンを大々的にお披露目することにしていたが、裁断機の刀を手にしたミーガンに襲われ、死亡。エレベータ内にいたカート(ステファン・ガルノー=モンテン)も殺される。ミーガンは車を操作しジェマの家に向かう。ジェマは家に忍び込んでいたミーガンをシャットダウンしようとするが、ミーガンは抵抗。ジェマに襲い掛かる。仕事場に逃げ込んだジェマをミーガンは殺害しようとするが、そこにケイディが現れる。ケイディはミーガンよりジェマを信じ、ブルースを操作してミーガンの体を真っ二つにひきちぎる。しかし、ミーガンの上半身がケイディに襲い掛かる。ジェマがミーガンに攻撃し、最後はケイディがドライバーをミーガンの人工頭脳に突き刺し、機能を停止させる。騒動は収まるが、動いていなかったスマートホームシステムが不気味に作動するのだった。
殺害シーンはリアルで残酷だが、これは殺されそうだな、という男性社員コールやセラピストのリディアは、予想に反して殺されない。低俗なスプラッター映画ではなかった。AIの暴走は映画の定番テーマだが、いよいよ現実味が出てきた。
なお、本作はテレビの自動録画ではなく、Amazonプライムビデオで視聴した。
【5段階評価】4
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