(2502) 探偵はBARにいる3
【監督】吉田照幸
【出演】大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、リリー・フランキー
【制作】2017年、日本
行方不明になった女性を探す探偵の巻き込まれる事件を描いた作品。「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」の続編。
札幌にいる探偵(大泉洋)のもとに、相棒の高田(松田龍平)が原田(前原滉)という学生を連れてくる。原田は行方不明になっている恋人の諏訪麗子(前田敦子)を探してほしいと探偵に頼む。麗子はとある男の殺人事件に巻き込まれていたが、探偵らはまだ知る由もない。殺されたのは、暴力団北城組の椿秀雄(坂田聡)。毛ガニを積んだトラックを運転していた椿を何者かが撃ち殺し、積み荷を奪っていた。麗子はそのトラックの助手席に乗っていたが、行方不明になっていた。
探偵は麗子が、北城組が営むピュアハートという新手の風俗業者に登録されていることを突き止める。探偵はピュアハートのオーナー、岬マリ(北川景子)に出会う。探偵はマリを尾行し、マリが麗子をかくまっているのを発見。高田とともに麗子のいる家に入るが、マリと北城組の組員に見つかり、道路に放り出される。
探偵は昔、ススキノでマリに会っていた。探偵はマリの知人、モンロー(鈴木砂羽)に会いに行く。モンローはマリがかつて妊娠していたのだと言う。その後、北城組の工藤(斎藤歩)が自殺。椿殺害の事件は、椿が毛ガニに扮して運搬していた麻薬を狙った工藤が、椿を殺害したものの、麻薬を裁くことができずに自殺したものとされた。しかし探偵は、椿を殺したのがマリだと見抜く。マリは探偵と一夜を共にし、麻薬の処理を探偵に依頼する。しかし、探偵は北城組の者に拉致されてしまう。そこにはマリもいた。組長の北城(リリー・フランキー)は麻薬のありかを吐かせようとするが、高田が助けに入り、マリと探偵は脱出に成功。マリと探偵は、人が集まる広場で麻薬と1億円を交換。マリは広場で空に向かって銃を放ち、彼女が人目を集めている間に探偵は逃走。椿と工藤を殺したマリは警察に連行される。
マリがなぜ金を欲しがったか。彼女は入院中の少女の治療費にあててほしい、と探偵に1億円を託していた。探偵は指定された病室に向かう。そこには一人の少女が入院していた。マリが生んだ子供かと思ったが、そうではなかった。マリは2月18日の出産予定日に子を産めず、流産していた。入院していた少女は、たまたま誕生日が2月18日で、マリが入院中に偶然出会っただけだった。自分の子供でもない少女のために、人生をなげうって1億円を手に入れようとしていたことを知り、探偵は悲しむのだった。
コメディと感動をほどよく織り交ぜ、登場人物は多すぎず、ヒーローはかっこよすぎず、ご都合主義的な展開も目立たず、よくできた物語だった。
【5段階評価】4
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