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2022年12月 6日 (火)

(2417) 劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明

【監督】小島正幸
【出演】富田美憂(声)、伊瀬茉莉也(声)、井澤詩織(声)、水瀬いのり(声)、森川智之(声)
【制作】2020年、日本

つくしあきひと原作漫画の劇場版。「劇場版総集編 メイドインアビス【後編】放浪する黄昏」の続篇。子供向けアニメのような絵柄ながらR15+指定という異色作。

謎の大穴「アビス」を冒険する少女リコ(富田美憂)、記憶喪失のロボット、レグ(伊瀬茉莉也)、獣人のようなナナチ(井澤詩織)の三人は、人体に寄生する虫のはびこる第4層を抜け、第5層にたどり着く。そこには、ナナチに過酷な運命を与えたボンドルド(森川智之)と、その娘プルシュカ(水瀬いのり)がいた。プルシュカはリコらを歓迎する。ボンドルドも表向きは彼らを歓迎するが、その本心は、アビスの解明にあった。ボンドルドの一味はレグを捕らえて片腕を切り落としたり、排泄物を確認したりする。そこに、ナナチ、リコ、プルシュカが現れ、レグを救い出す。ナナチ、リコ、レグはボンドルドをおびき寄せて抹殺しようとするが、大ボンドルドの取り巻きが、大岩に潰されたボンドルドの兜を受け継ぐと、その者がボンドルドに生まれ変わってしまう。
ボンドルドは娘であるプルシュカを自らの力の増大のために利用。プルシュカは臓器と脳をトランクに詰められただけの存在になってしまう。レグは研究所の電気を大量に充電して強大な力を得、ボンドルドを倒す。ボンドルドは自分より強い意志を持ったナナチらとの戦いに感謝する。リコ、レグ、ナナチは、蘇ったボンドルドの見守る前で、冒険の鍵となる白笛となったプルシュカとともに、第6層に進むのだった。

人体に寄生する虫、臓器だけの存在となった人間など、12歳前後の少年少女が直面するには、あまりにも過酷な状況が描かれている。単にグロテスクなだけだと、見ていて気分が悪くなるのだが、ほのぼのアニメ調の絵柄で緩和され、登場人物達の感情に集中できる。次にどのような運命が主人公達を待ち受けるのか。最後まで目が離せないシリーズだ。

【5段階評価】4

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