(2399) フリー・ウィリー
【監督】サイモン・ウィンサー
【出演】ジェイソン・ジェームズ・リクター、オーガスト・シェレンバーグ、ロリ・ペティ、マイケル・マドセン
【制作】1993年、アメリカ
母親に捨てられた少年と家族から引きはがされたシャチとの交流を描いた作品。
海を泳ぐシャチの子供(ケイコ)が人間に捕らえられ、水族館に送られる。シャチはウィリーと名付けられるが、水族館を経営するダイアル(マイケル・アイアンサイド)は、芸を覚えないウィリーを好ましく思っていなかった。
母親に捨てられ、ストリートチルドレンとなっていた少年、ジェシー(ジェイソン・ジェームズ・リクター)は、仲間のペリー(マイケル・マコール)と水族館に忍び込み、スプレーで落書きをしながら中を探索していると、水槽の中にいるシャチを発見。そこに追ってきた警官が現れ、ジェシーは警察に連れていかれる。警官のドワイト(ミケルティ・ウィリアムソン)は、ジェシーを心配し、里親のアニー(ジェイン・アトキンソン)とグレン(マイケル・マドセン)のもとに連れていくが、ジェシーは大人の愛情を素直に受け取ることができずにいた。
ジェシーはバツとして水族館の落書き掃除を命じられ、水族館職員のランドルフ(オーガスト・シェレンバーグ)のもとに送り込まれる。ジェシーはウィリーとハーモニカを使ってやりとりをするようになる。グレンとぎくしゃくしたままのジェシーは、夜、水族館に忍び込み、うっかりウィリーのプールに落ちてしまう。誰にも気づかれず沈んでいくジェシーをプールサイドに引き上げたのはウィリーだった。ジェシーは水族館で働き続けることを望み、里親もそれを了承する。ウィリーはジェシーになつき、次第にジェシーの指示で芸をするようになる。ランドルフが見守る中、ジェシーは飼育員のレイ(ロリ・ペティ)とともにウィリーのショーを完成させる。それを見たダイアルはウィリーのショーを大々的に開催することを決めるが、大勢の人が集まり、多くの子供が水槽をバンバンたたく中、ウィリーは混乱し、ショーは大失敗。アニーやグレン、ドワイトはジェシーを慰めようとするが、ジェシーには届かなかった。
水族館でウィリーに別れを告げたジェシーは、ウィリーの鳴き声を聞きつけたウィリーの家族が、近くの海まで来ているのを見つける。水族館を去ろうとしたジェシーは、何者かがウィリーの水槽を壊し、水が漏れているのを発見。ダイアルの手先が、ウィリーを殺して保険金を手に入れようとしていたのだ。ジェシーはランドルフを呼び、ウィリーを海に逃がすことを決意。レイも協力して、ウィリーを台車に乗せ、グレンの車を持ち出してウィリーを運ぼうとするが、途中の山道を倒木がふさいでいたため、立ち往生してしまう。ジェシーは無線でグレンとアニーに協力を求める。アニーと現場に駆け付けたグレンは、ウィリーを助けてほしいと懇願するジェシーの姿を見て、ジェシーに協力することにする。ジェシーはグレンに抱き着いて彼に感謝する。ジェシーたちは車をバックさせて山道から抜けることに成功し、海に向かう。そこには、ジェシーたちがウィリーを逃がそうとしていることを知ったダイアルたちが待ち構えていた。ダイアル一味が立ちはだかる港のゲートを、車で強行突破したジェシーたちは、ウィリーを海に放すことに成功する。しかし、海にはダイアルが手引きした船が立ちはだかっていた。ジェシーはウィリーを海に突き出した防波ブロックのほうに誘導し、ウィリーに大ジャンプを指示。奇跡が起き、ウィリーは防波ブロックを飛び越えて海原に出ることに成功する。ジェシーは家族と抱き合い、帰途に就くのだった。
わかりやすい展開で、動物と子供の触れ合いを描いた代表的名作。最後の大ジャンプは合成映像丸出しのでき過ぎな展開なのだが、思わず胸が熱くなった。
【5段階評価】4
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