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2020年12月24日 (木)

(2276) ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ

【監督】ステファノ・ソリマ
【出演】ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、イザベラ・モナー、イライジャ・ロドリゲス
【制作】2018年、アメリカ

アメリカとメキシコの国境で起きる不法入国と麻薬組織を巡る事件を描いた作品。「ボーダーライン」の続編。

アメリカのカンザスで自爆テロ事件が発生。犯人はメキシコから不法入国したと考えた国防長官(マシュー・モディーン)は、不法入国ビジネスを仕切る麻薬組織の壊滅をCIAのマット・クレイバー(ジョシュ・ブローリン)に指示。マットは麻薬組織に家族を殺された恨みを持つコロンビアの元検察官アレハンドロ・ギリック(ベニチオ・デル・トロ)に協力を依頼。二人は仲間とともに、麻薬組織のボス、レイエスの娘イザベル(イザベラ・モナー)を覆面をして誘拐すると、ライバル組織の仕業に見せかけて逃走。その後、彼女を救出した組織としてイザベルに顔を見せ、メキシコに連れ帰ることにする。ところが彼らを護送するメキシコ警察部隊が麻薬組織に買収されており、荒野の中でマットらの車両を攻撃。マットらはメキシコの警官を皆殺しにする。銃撃戦の合間に、イザベルは逃げてしまったため、アレハンドロはマットらと別行動を取って彼女を追いかける。
アメリカ政府は、メキシコとの関係悪化を恐れ、作戦の中止を決定。作戦を闇に葬るため、工作員のアレハンドロとイザベルの抹殺指令がマットに下される。マットはアレハンドロにイザベルを始末するよう指示するが、アレハンドロは拒否。彼はイザベルを連れて不法入国業者の手引きでアメリカに渡ることにする。ところが業者の一人、ミゲル(イライジャ・ロドリゲス)が偶然アレハンドロを見かけていたため、アレハンドロが単なる不法入国希望者ではないことがばれてしまい、誘拐されたことがテレビニュースになっていたイザベルにも気づかれてしまう。アレハンドロは人気のない荒野に連れて行かれ、ミゲルに頭部を撃たれてしまう。その様子を衛星画像で確認したマットは、イザベルを連れ去った車を追跡し、乗っていた連中を全員射殺すると、命令を無視してイザベルを救出。証人保護プログラムに乗せるため、アメリカに連れ帰る。死んだと思われたアレハンドロだったが、銃弾は頬を貫通しており、一命を取り留めていた。一年後、アレハンドロはミゲルを探し当て、「将来の話をしよう」と言ってミゲルと二人きりの部屋のドアを閉じるのだった。

序盤はメキシコからアメリカへの不法入国の様子が生々しく描かれており、これを見ると「トランプ大統領がメキシコ国境に壁を作るってこれを防ぐということだったのね」と、島国の日本国民には想像できなかった公約に妙に納得がいったりした。
アクションシーンの迫力とリアリティはなかなかのできばえだが、ドキュメンタリー風の写実性がよかった前作に比べると、話がだいぶ作り話めいており、悪者が安っぽく皆殺しになる場面も多く、過激映像が売りのエンタテインメント作品になっていた。

【5段階評価】4

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