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2020年12月17日 (木)

(2269) 孫文の義士団

【監督】テディ・チャン
【出演】ワン・シュエチー、ファン・ビンビン、ワン・ポーチエ、ドニー・イェン、フー・ジュン、ニコラス・ツェー、レオン・ライ
【制作】2009年、香港、中国

孫文を守護する義士団の奮闘を描いた歴史アクション作品。

イギリス植民地の香港に、清朝の打倒を目指す孫文が来ることになる。清朝は孫文の暗殺団を香港に送る。商人のリー・ユータン(ワン・シュエチー)は孫文を守護する計画に加わり、車夫のアスー(ニコラス・ツェー)や大男のワン・フーミン(メンケ・バータル)、父親を殺された劇団員の少女ホン(クリス・リー)、鉄扇の使い手リウ・ユーバイ(レオン・ライ)らを味方に付ける。ユータンの妻ユエル(ファン・ビンビン)は、ユータンを守ってほしいと別れた夫シェン・チョンヤン(ドニー・イェン)に頼む。拒絶するチョンヤンだったが、ユエルとの間に産まれた幼い娘を幸せのため、応じることにする。ユエルは、博打好きのチョンヤンでは、幼い娘を幸せにすることができないと考え、彼と別れてユータンと再婚しており、チョンヤンは幼い娘の父親としての誇りを重んじだのだった。
計画を主導するチェン・シャオバイ(レオン・カーフェイ)は、孫文の安全を守るため、影武者を立てることにし、くじの結果、ユータンの愛する息子チョングワン(ワン・ポーチエ)が選ばれる。いよいよ孫文が香港に上陸し、革命を主導するために集められた指導者達のもとに向かう。アスーやホン、フーミンらは孫文を守ろうと奮闘するが、次々と命を落とす。チョンヤンは暗殺団のボス、イエン(フー・ジュン)の突進を止めるため、彼の馬に体当たりして絶命。強靱な生命力を持つイエンは次々と義士団を倒し、影武者のチョングワンも滅多刺しにされてしまう。最後はイエンの師匠であったチェン・シャオバイが銃でイエンを倒す。その場に現れたユータンは、息子が影武者として死んだことを知り、涙を流す。彼らの貴い犠牲により、孫文の革命は成り、清朝は滅ぶのだった。

多くの人物が登場するが、それぞれの革命に賭ける思いが丁寧に描かれ、重層的なドラマに仕上がっている。アクション映画よりも歴史ドラマと呼ぶ方がふさわしいだろう。アクションシーンは若干過激なためか、R15+に指定されている。ドニー・イェンが主役とされているようだが、彼は助演で、ユータンとチョングワンの親子愛の方が主題だと感じた。

【5段階評価】4

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