(2214) 最後の1マイル~ハンセン病 果てなき旅路で~
【監督】浅野直広
【出演】笹川陽平、笹川陽一
【制作】2017年、日本
ハンセン病とその差別撲滅のために活動する日本財団会長を取り上げたドキュメンタリー映画。
日本財団会長の笹川陽平は、父親の笹川陽一同様、世界のハンセン病患者の救済に取り組んでいる。治療薬MDTの無償配布、啓蒙活動、回復者の心のケア、ローマ教皇庁への折衝など、様々な現場を飛び回っている様子が映像に捕らえられている。
ハンセン病、らい病、leprosyと呼ばれ、患者を指すleperはしばしば、世間から隔離・のけ者にされる者という一般的な意味さえ与えられている。最近まで治らない病気、ローマ法王すら根治不能な最悪の病気の例えに使っているほど、差別性が強い。本作を見ると、そのことがよく理解できる。陽平の父、笹川陽一が重度のハンセン病患者の女性を見て涙を流すシーンはぐっと来る。観ずに消そうかと一瞬思ったが、鑑賞してよかった。
【5段階評価】4
| 固定リンク
コメント