(2178) MEG ザ・モンスター
【監督】ジョン・タートルトーブ
【出演】ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、クリフ・カーティス、ウィンストン・チャオ、レイン・ウィルソン
【制作】2018年、アメリカ、中国
巨大ザメ、メガロドンと人々との死闘を描いた作品。
海底10,000mのさらに下の世界の存在を明らかにした中国のジャン博士(ウィンストン・チャオ)とそのメンバー達だったが、潜水艦が何かに攻撃され、通信が途絶える。ジャン博士とスタッフのマック(クリフ・カーティス)は、深海での救助作戦の経験者ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)に潜水艦に取り残された三名の支援を依頼。一度は断るジョナスだったが、取り残された乗員に元妻のローリー(ジェシカ・マクナミー)がいることを知り、救出に向かう。ジャン博士の娘、スーイン(リー・ビンビン)が勇敢にも潜水艇で救助に向かうが、スーインも攻撃を受ける。正体は巨大ザメ、メガロドンだった。潜水艇に乗り込んだジョナスはスーインを帰還させ、海底に沈んだ潜水艇にドッキング。ローリーとウォール(オラフル・ダッリ・オラフソン)を救うが、メガロドンが迫っているのを知った乗員のトシ(マシ・オカ)は自らハッチを閉めて潜水艦に残って鮫をおびき寄せ、自らを犠牲にしてローリーらを救う。
メガロドンは、ジャン博士ら拠点である海上研究所に現れ、近海で船を襲う。ジョナスらは船で現場に向かい、死闘の末、メガロドンを仕留める。船に乗せて意気揚々と引き返そうとしたところ、さらに巨大なメガロドンが現れ、船を襲う。海に落ちていたウォールが犠牲となり、負傷したジャン博士も命を落とす。
ジャン博士の研究に資金提供していたジャック・モリス(レイン・ウィルソン)は各国政府に事態を委ねたと嘘の報告をし、自ら爆雷を使ってメガロドンを仕留めようとするが、失敗し、命を落とす。ジョナスらは、メガロドンが中国、三亜湾の海水浴場に向かっていることを知り、三亜湾に向かう。メガロドンは海水浴客を襲い始めるが、ジョナスらは沖で鯨の声を海中で響かせ、メガロドンをおびき寄せる。ジョナスとスーインが潜水艇でメガロドンに立ち向かい、最後はジョナスが破損した潜水艇の翼部を使ってメガロドンの腹を裂き、最後は銛をその目に突き刺す。なおもジョナスを襲おうとするメガロドンだったが、そこに大量の鮫が現れ、メガロドンに食いつき、とうとうメガロドンは息絶えるのだった。
午後のロードショーに出てきそうな鮫パニック映画だが、本作はジェイソン・ステイサムはもちろん、「ダイ・ハード4.0」のクリス・カーティス、米テレビドラマ「HEROES」で有名になったマシ・オカなど出演陣が豪華。映像にも金がかかっているのが分かる。どことなく中国が美化されてるなと思ったら、アメリカと中国の合作だった。エンターテインメントの世界では米中合作でこんな面白い映画が作れるのだから、政治経済の分野でもぜひ協調関係を築いてほしいものだ。
映像面では、人の手足がもげたり死体が大写しになったりといったグロシーンに頼らず、深海のシーンや鮫との死闘のシーンなど、リアルに作り上げていて魅力的。物語面でも、スーインの幼い娘、メイイン(ソフィア・ツァイ)がキューピッド役となってジョナスとスーインの恋の進展を描いて面白い。ハリウッド映画でよくある、ラストで二人がブチューッとキスするような下品さもなく、よかった。
【5段階評価】4
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