(2179) イコライザー2
【監督】アントワーン・フークア
【出演】デンザル・ワシントン、メリッサ・レオ、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダース
【制作】2018年、アメリカ
引退した特殊工作員の活躍を描いたアクション作品。「イコライザー」の続編。
元国防情報局(DIA)の特殊工作員だったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、弱者の味方。娘を母親から引き剥がしてトルコに渡ったDV夫から娘を取り返し、人知れず母親のもとに帰す。配車サービスのドライバーとして暮らしているロバートは、なじみの老いた客サム(オーソン・ビーン)が生き別れた姉を探しているという話を聞く。
その頃、ベルギーのブリュッセルで、DIAの協力者の男と妻が心中に見せかけて殺害されるという事件が起きる。ロバートの元同僚のベテラン女性、スーザン(メリッサ・レオ)とデイブ・ヨーク(ペドロ・パスカル)は現場を調べにブリュッセルに渡るが、スーザンは戻ったホテルで部屋に入ろうとしたところ、若者二人に襲われる。彼女は果敢に逆襲するが、命を落とす。スーザンの夫ブライアン(ビル・プルマン)の落胆ぶりを見たロバートは事件を調査。スーザンがエレベータに乗り込んだ際、彼女を襲った若者二人が先にエレベータに乗って行き先階のボタンを押していたこと、つまり二人は彼女の降りるフロアを知っていたことを突き止め、デイブに接触する。デイブはロバートが死んだと思っていたため驚くが、捜査への協力を約束する。その後、ロバートは乗客のふりをして車に乗ってきた刺客に命を狙われ、返り討ちにし、デイブの家を訪ねてそのことを報告。男の持っていた携帯を調べるようデイブに託す。その直後、ロバートは自分の携帯で電話をかける。鳴ったのはデイブの携帯。それは、ロバートを襲った刺客と関わっていたのがデイブであることを示していた。スーザンにとどめを刺したのは、二人の若者ではなく、デイブだったのだ。デイブは、自分たちは善も悪もなく命令によって人を殺し、ある日用なしにされるんだ、という運命を嘆き、ロバートの共感を得ようとする。ロバートは応じず、デイブとともに家を出る。外には、ブリュッセルで夫婦を殺した三人組がいた。ロバートは、自分の仲間を殺した奴は許さない、一度しか殺せないのが残念だ、と大見得を切って去って行く。
デイブはロバートの自宅に侵入。そこにロバートはいなかったが、ロバートが面倒を見ていた青年マイルズ(アシュトン・サンダース)を人質に取り、ロバートに指定された決闘の場所に向かう。そこは、ロバートがかつて住んでいた街だった。大嵐が吹き荒れ、避難指示が出ている中、デイブは3人の仲間とともにロバートとの戦いに挑む。デイブは高い塔の上からロバートを銃で狙い、三人がロバートを探すが、ロバートは一人ずつデイブの仲間を仕留め、最後は塔の上でデイブにとどめを刺す。ロバートは車のトランクに閉じ込められていたマイルズを救い出し、銃弾を受けた彼の脚を止血する。
ロバートの計らいでサムは姉との再会を果たし、ロバートは亡き妻を偲ぶのだった。
デンゼル・ワシントンの超人的な強さをただただ楽しむ作品。前作は弱者の味方という役どころだったが、本作では殺された仲間の復讐劇。主人公特権(敵の弾が当たらない、怪我をしても支障がない・すぐ治る、一撃で相手が戦闘不能になる)で敵を倒すだけ、というシナリオではなく、老人の願いや若者の更生などもおりまぜ、主人公の特性を描くことで、観る者に爽快感と感動を与えることに成功している。
本作はBSフジ4Kで観たが、詳細な4K映像を十分に堪能できた。BSテレ東4Kで「海底47m」を観たときは画質がひどかったんだが、この違いはなんなんだろう。元のコンテンツの差なのか、録画方式の差なのか、テレビ局の違いなのか。ただ、BSフジは二カ国語放送だが字幕がないのが残念。吹き替え音声をそのまま字幕にすればいいんだが、なんでしてくれないのかな。
【5段階評価】4
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