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2020年8月 3日 (月)

(2133) ワイルド・ストーム

【監督】ロブ・コーエン
【出演】トビー・ケベル、マギー・グレイス、ライアン・クワンテン、ラルフ・アイネソン、ベン・クロス
【制作】2018年、アメリカ

巨大ハリケーンの中、巨額紙幣の強盗を企む集団と、それに立ち向かう主人公達との攻防を描いたアクションサスペンス作品。

かつてハリケーンで父親を目の前で失った経験を持つ気象学者のウィル・ラトリッジ(トビー・ケベル)は、巨大ハリケーンの襲来を予想。保安官のジミー・ディクソン(ベン・クロス)は町中の住民を避難させる。ウィルは、街で修理屋をしている兄のブリーズ(ライアン・クワンテン)に避難を勧め、窓の補強を手伝う。
そんな中、裁断する古紙幣を扱う財務省職員のコナー・パーキンス(ラルフ・アイネソン)は6億ドルの紙幣の強奪を計画。ハッカー2名、武装要員3名からなる仲間とともに、施設内の警備員を麻酔銃で無力化して監禁。管理者のランディ・モレノ(クリスチャン・コントレラス)を脅して金庫を開けようとするが、女性職員のケーシー・コービン(マギー・グレイス)が暗証番号を入れ替えていたため、金庫が開かない。ケーシーは発電機の修理のため、修理屋のブリーズ・ラトリッジ(ライアン・クワンテン)を施設に連れて行こうとするが、施設の様子がおかしいことに気づく。彼女はブリーズとともに逃げようとするが、ブリーズは捕らえられてしまう。ケーシーが何者かと銃撃戦をしているのを見つけたウィルは、乗っていた気象観測車両でケーシーを救出。警察署に助けを求めに行く。しかし出迎えた保安官もコナーの協力者だった。ケーシーとウィルは隙を突いて逃げ、追ってくる車を返り討ちにし、彼らが通信に使っている電波塔を車のウィンチで倒して破壊。ケーシーは無線で、ブリーズを解放すればパスコードを教えるとコナーに伝える。コナーの仲間がブリーズを連れて、ケーシーのいるショッピングモールに向かうが、ハリケーンによる高波がモールを襲い、全員が飲み込まれてしまう。ウィルとブリーズは何とか無事に再会するが、ケーシーはコナーらに捕らえられてしまう。ケーシーは金庫の解錠を余儀なくされ、コナーらは大金の獲得に成功。コナーはモレノを撃ち殺すと、ケーシーを連れて三台のトレーラーに分乗して施設を出る。
いったん家に戻って逆襲の準備をしたウィルとブリーズは、トレーラーを車で追いかけ、最後尾のトレーラーに飛び移って運転していたハッカー2人から運転を乗っ取ると、ウィルが2台目に飛び移り、ケーシーと合流。ウィルとブリーズはコナーの乗る先頭車両を挟み撃ちにする。後ろから追ってくる巨大ハリケーンに巻き込まれ、コナーは空高く飛ばされたトレーラーの下敷きになり爆死。ブリーズはウィルの乗るトレーラーに飛び移り、九死に一生を得るのだった。

車のウィンチで電波塔を倒せるの(車が引っ張られるんじゃないの)、とか、コナーはなんで途中まで警備員を殺さずに計画を進めていたのに金庫の扉が開いた途端に無抵抗のモレノを撃ち殺したの、とか、なんでその一方でケーシーを殺さず連れて行くの、とか、なんで畑の干し草ロールは強風で飛んでってないの、とか、ツッコみたくなるところはあったし、ショッピングモールでの気圧を利用した攻撃や、最後のトレーラーバトルも行き当たりばったり感がすごすぎるが、大迫力でリアルな映像とアクションは見応え十分。ロブ・コーエン作品の中では大当たりだろう。展開にもう少し現実味があれば評価5でもよかった。

【5段階評価】4

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