(2107) ブリジット・ジョーンズの日記
【監督】シャロン・マグワイア
【出演】レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ
【制作】2001年、イギリス、アメリカ、フランス
30代独身女性の恋の行方を描いたラブ・コメディ。次作は「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」(2004)。
32歳で独身のブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)は、両親に連れられて、離婚経験ありの幼なじみ、マーク(コリン・ファース)と会うが、互いに相手への印象は今ひとつ。ブリジットは職場の上司ダニエル(ヒュー・グラント)と恋愛関係に至る。ダニエルはかつて婚約者をマークに寝取られたと話す。しかしダニエルは別の女性と浮気していた。ブリジットは会社を辞め、テレビ局のレポーターに転職する。マークは仕事仲間のナターシャ(エンベス・デイビッツ)と付き合っていたが、マークはブリジットに好意があることを告げる。レポーターの仕事で成功を収めたブリジットは、自身の誕生パーティに友人を招待することにし、慣れない食事の準備をしていると、マークが現れ、パーティに参加。しばらくしてダニエルも現れ、別の女とは別れたからまた付き合ってほしい、とブリジットに告げる。マークはダニエルを外に呼び出し、殴り合いの喧嘩を始める。ブリジットは二人のどちらも選ばず、家に戻る。
ダニエルの言った、マークがダニエルの婚約者を寝取ったという話は嘘で、ダニエルがマークの妻と浮気をしたのだった。それを知ったブリジットはマークに会い、お詫びとともに自分もありのままのマークが好きだと告げる。しかしマークはナターシャとともにニューヨークに転勤することが決まっていた。ブリジットは一人暮らしを続けることになる。
ある夜。友人たちがブリジットをパリ旅行に連れ出そうとしたとき、マークが現れ、ニューヨーク行きをやめた、とブリジットに告げる。ブリジットはパリ行きをやめ、マークを家に招く。ブリジットがいったん席を外していそいそとセクシーな下着に着替えているとき、マークは机の上にあったブリジットの日記を発見。そこにはマークへの罵詈雑言が連ねられていた。マークは足早に家から立ち去る。それに気づいたブリジットは下着姿にコートを羽織ったまま、駆け足でマークを追いかける。ブリジットはマークに、日記なんていい加減なものだ、と詫びる。マークは分かっていると言って、新しい日記をブリジットに手渡す。マークは怒って去ったのではなく、日記帳を買いに出ただけだった。二人は街角で熱い口づけを交わすのだった。
「ザ・エージェント」(1996)ではかわいい女性だったレネー・ゼルウィガーが、小太りの30代女性を熱演。シャーリーズ・セロンの「モンスター」(2003)もそうだが、美人女優が、自分を美しく見せない演技をするというのは、美しく見せることとは別の意味で女優のプロ根性を感じさせる。他の作品とのギャップを見るのも楽しい。ストーリーも起伏に富んで面白い。登場人物が多すぎないので、結局ダニエルはひどい奴でマークはいい奴だったということも最後に分かり、すっきりと楽しめる作品だった。
【5段階評価】4
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