(2106) クルードさんちのはじめての冒険
【監督】カーク・デミッコ
【出演】ニコラス・ケイジ(声)、エマ・ストーン(声)、ライアン・レイノルズ(声)
【制作】2013年、アメリカ
原始人の一家が洞窟を出て新天地に冒険するようすを描いた3DCGアニメ作品。
原始人のグラグ・クルード(ニコラス・ケイジ)は、家族を守るため、洞窟にこもって暮らし、新しいものには手を出さず、禁止ルールをたくさん作って家族に守らせていた。しかし、娘のイープ(エマ・ストーン)は好奇心が強く、ある夜、外に煌めく光を見つけ、洞窟を抜け出す。そこにはたいまつをともす青年、ガイ(ライアン・レイノルズ)がいた。はじめて「火」を見たイープは驚く。ガイは、この地は地割れが起きて消滅するから高い山を目指そうとイープに持ちかけるが、イープは家族がいるので、と断る。しかし、クルード一家の暮らす洞窟が天変地異で消え去り、彼らはガイとともに新しい場所を目指す。新しいものを受け付けないグラグに対して、ガイはクルード一家の知らない道具やアイディアで道を切り開く。次第に家族の心はガイに引き寄せられる。ようやく高い山までたどり着いたとき、目の前に地割れが起きて先に進めなくなる。グラグは自分の取り柄は腕力だ、と言って、一人一人を地割れの先に投げつける。グラグは一人、取り残されてしまうが、そこで素晴らしいアイディアをひらめく。自分になついたトラと空飛ぶ赤い生き物とたいまつ、そして大きな動物のあばら骨を使って飛行船を仕立て上げ、見事に地割れを飛び越えたのだ。地割れの先で待っていた家族は大喜び。彼らは初めて見る海にたどり着き、新しい生活を始めるのだった。
物語は比較的シンプルで分かりやすく、衝突していた家族や若者が強い絆で結ばれていく過程は見ていて清々しい。ネズミとマンモスのあいの子や、亀と鳥のあいの子のような、独創的な動物も楽しく、なぜ日本で劇場未公開だったのか不思議なほど面白い作品だった。
今回は日曜ロードショーで鑑賞。3DCGアニメは、テレビでは日本語吹替で放送されることが多いが、日曜ロードショーはオリジナル音声に字幕付き。特に本作は声優が有名俳優でもあり、オリジナル音声ファンとしては嬉しい。エンドロールもきちんと流すし、日曜ロードショーは好きな映画番組だ。
【5段階評価】4
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