(2081) モアナと伝説の海
【監督】ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー
【出演】アウリイ・クラバーリョ(声)、ドウェイン・ジョンソン(声)、テムエラ・モリソン(声)
【制作】2016年、アメリカ
島の平和を取り戻すために海を渡る少女の冒険を描いた3DCGアニメ作品。
モトゥヌイ島の村長の娘、モアナ(アウリイ・クラバーリョ)は、珊瑚礁の先の世界を夢見ていた。島の近海で魚が捕れなくなり、モアナは祖母タラ(レイチェル・ハウス)の導きにより、父親(テムエラ・モリソン)の教えを破り、大海に出る。平和を取り戻すためには、かつて英雄マウイ(ドウェイン・ジョンソン)が女神テ・フィティから奪った、緑色に光る心を、女神に返す必要があった。モアナは流れ着いた小島でマウイに出会う。マウイとモアナは、海の底に住む巨大ヤシガニ、タマトア(シェマイン・クレメント)の住処に向かい、マウイに姿を変える能力をもたらす、神の釣り針を取り返す。二人はテ・フィティの島に向かうが、溶岩の魔人テ・カァに行く手を阻まれる。打ちのめされたマウイはモアナのもとを去ってしまうが、モアナは祖母の霊に励まされ、単身でテ・カァに立ち向かう。襲いかかるテ・カァの魔の手がモアナに伸びたとき、空からマウイが現れ、モアナを助ける。モアナは怒り狂うテ・カァこそがテ・フィティであることに気づき、テ・カァに緑の心を掲げる。テ・カァはテ・フィティに変化し、島は緑に覆われる。モアナはモトゥヌイに帰り、家族や村人の祝福を受けるのだった。
ヤシガニのくだりはちょっととってつけたような感じだったが、島の世界観や文化が楽しいデザインで描かれ、登場人物は少ないものの、感動的な作品になっていた。頭のネジの足りない鶏、ヘイヘイは、どこで知恵を発揮するのか、と思ってみていたら、クライマックスで海に落っこちそうになった心を嘴でつまんで救うだけの活躍だった。絶世の美女ではない、いわゆる有色人種のヒロインの造形は「リロ・アンド・スティッチ」(2002)に少し似ていたが、「リロ・アンド・スティッチ」に比べると、ヒロインがしっかりヒロインとしての魅力にあふれており、ディズニーらしい作品だった。
【5段階評価】4
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