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2020年3月26日 (木)

(2038) ウォッチメン

【監督】ザック・スナイダー
【出演】パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン、マシュー・グッド
【制作】2009年、アメリカ

正義のヒーロー殺害の謎を追うダークファンタジー。アメコミヒーローものだが、「アベンジャーズ」シリーズに比べると陰湿で残酷なシーンも多く、R15+指定されている。

第二次世界大戦前、マスクをかぶって悪者を退治してきたヒーローたちが結成した「ミニッツメン」が「ウォッチメン」として生まれ変わるが、そのうちの一人、コメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が何者かに殺害される。ヒーローの一人、ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)が事件の謎を追うが、彼自身、殺人の疑いをかけられ、刑務所行きとなる。時間を超越する能力を持つDr.マンハッタン(ビリー・クラダップ)は、周囲の人間が癌で死んでいるとマスコミに指摘され、地球に対する愛情を失い、恋人のシルク・スペクターII(マリン・アッカーマン)を捨てて火星に逃げる。シルク・スペクターIIはナイトオウルII世(パトリック・ウィルソン)とともに、正義のヒーローとしての活動を再開し、ロールシャッハを刑務所から連れ出す。そこにDr.マンハッタンが現れ、シルク・スペクターIIを火星に連れて行く。ナイトオウルII世とロールシャッハは、黒幕がウォッチメンの一員オジマンディアス(マシュー・グッド)であることに気づき、彼のいる南極の拠点に向かう。オジマンディアスは、自分がコメディアンを殺害し、Dr.マンハッタンを火星に追い込んだと二人に告白。二人はオジマンディアスに戦いを挑むが歯が立たない。そこに、シルク・スペクターIIの説得により、地球を救う使命感を取り戻したDr.マンハッタンが現れる。彼はオジマンディアスを圧倒するが、オジマンディアスの行動の目的は、自らの世界征服ではなかった。米ソの核戦争の危機を救うため、自分が人類共通の敵であるように見せかけようとしていたのだ。それを理解したDr.マンハッタンは、ヒーローが悪者になることを隠し続けることに耐えられないと叫ぶロールシャッハを泣く泣く抹消。しかし、ロールシャッハが捜査の過程で記してきた手記は、平和ぼけした社会で記事に困っている新聞社のもとに届くのだった。

けっこう長い見応えのある作品。あらすじでは省略してしまったが、シルク・スペクターIIの実の父親がコメディアンだったとか、いろいろなドラマが詰め込まれており、何度か観てかみしめる価値のある作品。特撮もよくできていて、銃やナイフで脚や腕を貫いたり、両腕を回転のこぎりで切断したり、頭部になたを振り下ろしたり、といった残酷な映像もリアル。ただ、ヒーローものにしてはちょっと暗すぎた。

【5段階評価】4

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