(2008) ヒックとドラゴン
【監督】ディーン・デュボア、クリス・サンダース
【出演】ジェイ・バルチェル(声)、アメリカ・フェレーラ(声)、ジェラルド・バトラー(声)
【制作】2010年、アメリカ
バイキングの少年とドラゴンとの交流を描いた3DCGアニメ作品。次作は「ヒックとドラゴン2」(2014)。
バーク島に住むバイキングの少年、ヒック(ジェイ・バルチェル/田谷隼)はドラゴン退治に憧れるひ弱な少年。自作の投擲機で伝説のドラゴン、ナイト・フューリーをやっつけることに成功するが、誰も信じてくれない。ナイト・フューリーが墜落した場所に行くと、動けなくなったドラゴンを発見。ところが彼はドラゴンを殺すことができず、ドラゴンに絡まった縄を外す。ドラゴンはヒックを食らうことなく、飛び去っていく。
ヒックの父親でバイキングの長、ストイック(ジェラルド・バトラー/田中正彦)は、ヒックにドラゴン退治の訓練を受けさせることを決断するが、ヒックは全く活躍することができない。ヒックは、ドラゴンと遭遇した場所に再び向かう。そこには、尾ひれの片側を失い、うまく飛べなくなったナイト・フューリーがいた。ヒックはドラゴンにトゥースと名付け、餌を与えると、トゥース用の尾ひれを自作し、トゥースに装着。鞍や手綱を作ってトゥースを乗りこなすようになる。ヒックはトゥースとの交流を通じてドラゴンの習性を知るようになり、ドラゴン退治の訓練でも、ドラゴンを倒すのではなく、うまく檻に誘導したり手なずけたりしてドラゴンを扱うようになり、ドラゴン訓練の最優秀者になる。ところが、父親のストイックは、ドラゴンと闘おうとしない息子を見限り、自らドラゴンの巣に大軍で乗り込む。ヒックは仲間のアスティ(アメリカ・フェレーラ/寿美菜子)らとともにドラゴンを乗りこなしてドラゴンの巣に向かい、暴走した巨大ドラゴンに立ち向かう。その姿を見て考えを改めたストイックは、船に拘束されていたトゥースを自由にする。ヒックはトゥースに乗って巨大ドラゴンと勇敢に戦い、退治に成功する。ヒックは片足を失い、義足となってしまうが、バーク島はドラゴンとバイキングが仲良く暮らす島に生まれ変わるのだった。
コミカルなドラゴンの姿と、自然の中を飛び回る美しいシーンが見どころ。最後に現れる巨大ドラゴンも、敵ではなく仲間になればよかったが、口の中にトゥースの炎を打ち込まれ、爆死してしまったのはちょっと残念。ヒックとアスティの間に恋も芽生え、ハッピーエンドの楽しい作品だった。
【5段階評価】4
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