(1978) 愛と哀しみのボレロ
【監督】クロード・ルルーシュ
【出演】ロベール・オッセン、ジェームズ・カーン、ジョルジュ・ドン、リタ・ポールブルード
【制作】1981年、フランス
第二次世界大戦前後の様々な国々の人々の運命を描いた作品。3時間の大作。
オープニングはセルゲイ(ジョルジュ・ドン)の印象的なバレエ。ここから時代は第二次世界大戦前のモスクワに飛ぶ。プリマドンナの座を逃したバレリーナのタチアナ(リタ・ポールブルード)は審査員のボリス(ジョルジュ・ドン)に見初められ、結婚。パリでは女性バイオリニストのアンヌ(ニコール・ガルシア)がピアニストのシモン(ロベール・オッセン)と結婚。ベルリンでは、ピアニストのカール(ダニエル・オルブリフスキ)が演奏会でヒトラーに認められ、妻のマグダ(マーシャ・メリル)に喜びの報告をする。アメリカでは、豪華客船の楽団長のジャック・グレン(ジェームズ・カーン)が、ラジオ越しに家族が聞く中、娘の名を付けた曲、サラを披露。そのとき、第二次世界大戦が開始された速報が入る。その後、ある者は命を落とし、ある者は愛する子供と生き別れ、家族を失い、ある者は子を産み、ある者は家族と再会する。
戦争が終わって時が経ち、赤十字の慈善活動のため、パリでコンサートが開かれる。天才的な舞踏家となった、タチアナの息子セルゲイがメインダンサーを務め、指揮者はカール。ボーカルはジャックの娘、サラ(ジェラルディン・チャップリン)とアンヌの生き別れた息子、ロベール(ロベール・オッセン)の息子、パトリック(マニュエル・ジェラン)。3世代にわたる人々が一堂に会してコンサートは大成功するのだった。
ストーリーはよく観ていないと、時代が移り変わり、同じ俳優が親と子を演じ分けていたりするので、分かりづらいが、何度か観て理解を深めていくという楽しさもある作品。バレエのシーンは圧巻で、鍛え上げたジョルジュ・ドンの肉体に引きつけられた。みんな英語でしゃべるアメリカ作品とは異なり、それぞれが各国の言語で話すのもよかった。
【5段階評価】4
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