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2019年9月 2日 (月)

(1936) エージェント: ライアン

【監督】ケネス・ブラナー
【出演】クリス・パイン、ケビン・コスナー、キーラ・ナイトレイ、ケネス・ブラナー
【制作】2014年、アメリカ

CIA捜査官となった青年が、ロシアの事業家のテロ行為を防ぐために活躍するアクション作品。

9.11テロを機に軍隊入りしたジャック・ライアン(クリス・パイン)は、ヘリでの移動中に負傷し、除隊。彼に目を付けたCIAのトマス・ハーパー(ケビン・コスナー)は、彼に博士の取得と、テロリストの資金の監視を命じる。ジャックは、リハビリを担当した医学生のキャシー・ミュラー(キーラ・ナイトレイ)と暮らすようになり、10年間、CIA捜査官であることを伏せたまま捜査を続ける。ついにロシアの事業者チェレビン(ケネス・ブラナー)の不透明な口座の動きを発見したジャックは、単身、モスクワに向かう。チェレビンの差し向けた殺し屋を退けたジャックは、チェレビンと会うが、大した情報は得られない。ジャックは食い下がり、チェレビンとのディナーの約束を取り付ける。ところがジャックの部屋に勝手にキャシーが来てしまう。ジャックは自分がCIAであることを明かす。トマスはキャシーがチェレビンと食事をしている間に、酒に酔った振りをしたジャックがチェレビンの執務室に侵入し、闇取引のデータを盗み出す作戦を実行。途中で気づいたチェレビンはキャシーを拉致して拷問しようとするが、ジャックは彼女の指輪に仕込まれた発信器を手がかりに彼女を奪い返し、帰国する。
チェレビンは息子のアレクサンドル(アウレック・アットゴフ)を使って、ウォール街で爆破テロを起こし、為替取引で大金を稼ごうとするが、ジャックはアレクサンドルの乗ったバンを発見。死闘の末、バンを運転して川の中に突っ込ませ、大事故を未然に防ぐ。ジャックは晴れて正式なCIA捜査官となり、大統領に面会するのだった。

ジャック・ライアンが主役の映画としては、「レッド・オクトーバーを追え」(1990)や「パトリオット・ゲーム」(1992)、「今そこにある危機」(1994)などがある。本作はジャック・ライアンがCIA捜査官になる経緯を描いていて面白いが、どうにもこの手の作品は、主人公が死ぬわけがないと思って観てしまうので、せめて他の重要人物が死を賭けるような展開があった方が、ハラハラしただろう。トマスなんかさしたる危機的立場にはおらず、ほぼ無敵状態だし、キャシーも電球を口にくわえるぐらいで、特に危害を加えられないままなので、正直あまり手に汗を握る感じはなかったのだった。

【5段階評価】3

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