(1931) ジャンヌ・ダルク
【監督】リュック・ベッソン
【出演】ミラ・ジョボビッチ、ジョン・マルコビッチ、ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイ
【制作】1999年、フランス、アメリカ
フランスの歴史上の人物、ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた作品。
幼い頃、姉をイギリス兵士に惨殺された経験を持つ少女、ジャンヌ・ダルク(ミラ・ジョボビッチ)は、神の啓示を受けたとフランス王太子のシャルル7世(ジョン・マルコビッチ)に手紙を書く。暗殺を恐れたシャルル7世は身代わりを立ててパーティの群衆の中に隠れるが、ジャンヌは難なくシャルル7世を探し当てる。ジャンヌはシャルル7世を王にすると約束し、軍を預けられる。ジャンヌは立派に軍勢を鼓舞し、荒くれ男達もジャンヌの武勇に惚れ込む。ジャンヌは自ら矢を受けながらも見事にイギリス軍勢を退け、敵に支配されていたオルレアンを解放する。
シャルル7世は王位を継承し、軍事力より交渉によりイギリスとの外交を進める。彼にとってジャンヌは疎ましい存在となり、陰の支配者的存在であったヨランド・ダラゴン(フェイ・ダナウェイ)の示唆もあり、ジャンヌは魔女と見なされ、投獄されてしまう。ジャンヌは神のお告げを求めて祈りを捧げるが、彼女の前に現れたフードの男(ダスティン・ホフマン)は、彼女が草原で剣を受け取ったことを神の啓示だと思ったのは、彼女の妄想であると突き放す。
ジャンヌは裁判にかけられ、周囲の助けを無視したジャンヌは火刑に処せられるのだった。
序盤でジャンヌの姉がイギリス兵士に剣を突き立てて殺され、屍姦されるシーンや、攻城戦で手足を切断されたり頭を吹き飛ばされたりといった残虐な映像があるなど、見応えはなかなかのもの。わずか19歳で刑死したジャンヌ・ダルクの壮絶な生涯が克明に描かれている。
そしてフランスとアメリカの合作であるにもかかわらず、フランス人が英語でしゃべるので、どっちがどっちの軍勢だかよくわかりづらい、今一リアリティを感じられない、というのが残念だった。
【5段階評価】4
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