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2018年12月15日 (土)

(1787) パトリオット・デイ

【監督】ピーター・バーグ
【出演】マーク・ウォールバーグ、ケビン・ベーコン、J・K・シモンズ、セモ・メリキッゼ
【制作】2016年、アメリカ

ボストンで実際に起きた爆破テロ事件の一部始終を追った作品。

2013年のボストンマラソンのゴール地点で爆弾テロが発生。実行犯は兄タメルラン・ツァルナエフ(セモ・メリキッゼ)と弟ジョハル・ツァルナエフ(アレックス・ウルフ)の二人組。大会の警備に当たっていたボストン警察のトミー・サンダース(マーク・ウォールバーグ)は被害者の救出に当たるが、現場には幼い子供の遺体が白い布をかけられ、残されていた。
FBIとボストン警察は監視画像を元に、黒い帽子と白い帽子をかぶった2名を容疑者と認定。捜査を開始する。実行犯の二人は、警官を撃ち殺して2丁めの銃を奪おうとするが失敗。中国人のダン・マン(ジミー・O・ヤン)の乗っていたベンツSUVに目を付け、ダン・マンに銃を突きつけて脅迫し、彼を軟禁状態にして車を奪い、ニューヨークを目指す。ダン・マンはガソリンスタンドで隙を突いて逃走し、警察に通報。タメルランはベンツを乗り捨てようとするが、警察に発見される。住宅街でパトカーに尾けられていることに気づいたタメルランは、パトカーに向かって突如発砲。持っていた爆弾を手榴弾にして周囲を攻撃し、多くの警察官が負傷する。ベテラン警官のジェフ(J・K・シモンズ)は側面からタメルランの足を撃つ。タメルランは弟にニューヨーク攻撃を託し、警官に挑みかかるが取り押さえられ、死亡する。弟のジョハルはベンツで逃走し、姿を消すが、ボストン市は外出禁止令を出して犯人をしらみつぶしに捜し出す。ついにある民家のボートの中に潜んでいる犯人を発見。照明弾で威嚇し、ついにジョハルを確保する。市民と警察、FBIの協力により、ボストンはテロに屈せず、犯人の逮捕にこぎつける。
エンディングでは実際の関係者のインタビュー映像が流れ、義足のランナーとなったパトリック・ダウネスがボストンマラソンを完走し、妻のジェシカと抱き合う姿が見られる。

映像は極めてリアル。爆破シーンと住宅街での銃撃戦のシーンは特に迫力があった。警官の拳銃を奪うために警官を撃ち殺すシーンもリアリティがあり、残酷。拳銃を奪うために警官を撃ち殺し、しかも拳銃を奪えないというのは、事実に基づくだけに意味不明な展開だったりするが、サスペンス映画のような迫力とリアルさが同居した質の高い作品だった。

【5段階評価】4

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