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2018年11月25日 (日)

(1776) おにいちゃんのハナビ

【監督】国本雅広
【出演】谷村美月、高良健吾、宮崎美子、大杉漣、岡本玲、小出早織、尾上寛之
【制作】2010年、日本

病気の妹のために花火作りに心身を捧げる青年の生き様を描いた作品。

白血病の治療を終え、退院した須藤華(谷村美月)。父親の邦昌(大杉漣)の運転する車で、母親の登茂子(宮崎美子)とともに帰宅するが、待っているはずの兄、太郎(高良健吾)は引き籠もりになっていた。華は友達のカスミ(岡本玲)らとともに兄貴を町に引っ張り出し、新聞配達のアルバイトをさせるなどして、強引に兄の引き籠もりを矯正。ある雨の日、新聞配達を終えた太郎が帰宅すると、両親が慌ただしく華を病院に連れて行く。病状が悪化していた。華は再び入院することになる。太郎は華を元気づけようと、華が楽しみにしている花火打ち上げのため、地元の青年会に無理矢理入会。転校生だった太郎は、はじめは歓迎されないが、岡崎佳代(小出早織)の心遣いによって、次第に会になじんでいく。しかし、華の病状は改善することなく、とうとう息を引き取ってしまう。太郎は号泣し、一時はアルバイトも青年会もやめてしまう。しかし、華が花火を楽しみにしているというビデオレターを見て一念発起し、花火職人(塩見三省)に弟子入りして、アルバイトでお金を貯めながら、華のための花火を作る。
花火大会の日。青年会の仲間にも応援され、太郎の花火は見事に夜空を彩る。それを満足げに見上げる太郎。太郎とギクシャクしていた父の邦昌は、思わず太郎を抱きしめる。すると、続く花火は、なんと太郎のために太郎の周囲の人達が準備した花火があがる。周りの人達の温かい拍手に囲まれ、太郎は恥ずかしそうに一礼し、家族や仲間と花火を見上げ、「華、ありがとう」とつぶやくのだった。

谷村美月は実際に髪を剃って本作の役を演じたそうだ。実の兄妹にしては、妹が兄を好きすぎてちょっと気持ち悪い気もするのだが、華の亡くなるシーンや花火が打ち上がるシーンは涙もの。感動に胸が熱くなる作品だった。
華の同級生3人組の一人として、剛力彩芽が出演しているが、ほとんどセリフはなく、岡本玲のほうが目立っていた。

【5段階評価】4

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