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2018年9月24日 (月)

(1752) ゼロ・ダーク・サーティ

【監督】キャスリン・ビグロー
【出演】ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェニファー・イーリー
【制作】2012年、アメリカ

オサマ・ビン・ラディン殺害の経緯を描いた実話に基づく作品。

CIA職員のダン(ジェイソン・クラーク)は、9.11事件に関与していた運搬人から情報を得るため、男を拷問にかけていた。分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)は、拷問現場を目の当たりにする。
ようやく「アブ・アフメド」という男の名を聞き出すが、調査の結果、男はすでに死んだようだった。マヤは、死んだのはその兄であり、アブ・アフメドは生きていると確信。彼の持つ携帯電話から、彼がパキスタンに潜伏していることを割り出す。マヤはそこにオサマ・ビン・ラディンがいると上層部を説得。ついに突入作戦が実行される。抵抗する大人を次々と殺害し、米兵たちはついにオサマ・ビン・ラディンを射殺する。
基地で突入部隊の帰りを待っていたマヤは、死体を確認する。彼女は基地を飛び立つ飛行機に乗り込むが、その顔には達成感よりも無力感が浮かぶのだった。

2時間半の大作。自爆や銃乱射などのテロ行為、そして米軍の突入時の無慈悲な住民殺害が写実的に映像化されている。オサマ・ビン・ラディン追跡の様子にも迫真性があり、映像に引き込まれた。それにしても、テロ行為と米軍の行為の絶望的な暴力の無情さを見ると、どちらの行為も、これを正義だと正当化できるのか、と考えざるを得ない。

【5段階評価】4

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