(1749) ダニー・ザ・ドッグ
【監督】ルイ・レテリエ
【出演】ジェット・リー、モーガン・フリーマン
【制作】2005年、アメリカ、フランス、イギリス
不幸な境遇に育った青年が自分を取り戻すまでを描く、ジェット・リーのアクションとヒューマン・ドラマが融合した作品。
首輪を外されると、すさまじい戦闘力を発揮するダニー(ジェット・リー)。彼は、借金取り立て人のバート(ボブ・ホスキンス)に飼い慣らされており、バートの命令を受けて首輪を外されると、その暴力性を露わにする。彼はあるとき、盲目のピアノ調律師サム(モーガン・フリーマン)と知り合う。ピアノへの憧れのあったダニーは、バートが敵の報復攻撃で銃撃を受けた際に逃げ出し、サムのもとへ向かう。サムは、負傷したダニーを連れ帰り、娘のビクトリア(ケリー・コンドン)とともに彼を介抱する。サムは二人と暮らすうちに人間性を取り戻す。
初めての給料で、かわいい帽子を買ったダニーは、バートの部下に見つかり、バートのもとに連れ帰らされてしまう。サムは再び、地下ファイトの選手としてリングに放り込まれるが、相手を殺そうとしなかったため、バートは金を失ってしまう。ダニーは、バートとともに乗っていた車を横転させ、自らの意志でバートから逃げるが、バートは大量の部下を引き連れてダニーを引き戻しにくる。ダニーはバートの手下達を倒し、そのすさまじい凶暴性でバートを殴り殺そうとするが、サムがそれを引き留める。
バートから解放されたダニーは、コンサートホールで、サムとともに幸せそうにビクトリアの演奏を聴くのだった。
序盤からジェット・リーのアクションシーンで魅せ、地下ファイトで盛り上げながら、ぐっとヒューマンドラマに持って行く。飽きさせないうまいつくり。「レオン」にも似た雰囲気があった。ジェット・リーの作品は、「ロミオ・マスト・ダイ」や「ローグ・アサシン」、「ブラック・ダイヤモンド」なんかが有名だと思うが、本作は割とお気に入りの一本になった。
【5段階評価】4
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