(1745) 007 消されたライセンス
【監督】ジョン・グレン
【出演】ティモシー・ダルトン、ロバート・デビ、キャリー・ローウェル
【制作】1989年、イギリス、アメリカ
007シリーズ第16作。ティモシー・ダルトン主演の2作目。強大な組織力を持つ麻薬王と戦うスパイの活躍を描く。「007 リビング・デイライツ」の続編。
ジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)は、ライター(デビッド・ヘディソン)と協力して、セスナで逃げる麻薬王のサンチェス(ロバート・デビ)を、ヘリから降ろしたワイヤーでセスナを宙づりにして逮捕。しかし、サンチェスはキリファー捜査官(エベレット・マッギル)を買収して脱走に成功。サンチェスは新婚のライターの妻を殺害したあげく、ワイヤーで宙づりにしたライターを人食い鮫のいる水槽に降ろして足を食いちぎらせる。
復讐心に燃えるボンドは、M(ロバート・ブラウン)の命令に背いてサンチェスを追う。同様にサンチェスを追っていたCIA捜査官のパメラ(キャリー・ローウェル)と仲間となったボンドは、富豪のふりをしてサンチェスに接触。サンチェスの愛人のルペ(タリサ・ソト)はジェームズに協力。サンチェスの工場に乗り込み、彼が麻薬をガソリンに溶かし込んで密輸していることを知る。ところがそこにいたサンチェスの手下のダリオ(ベニチオ・デル・トロ)がボンドが敵であることに気づく。ボンドは隙を見てガソリンに火を付ける。ボンドを捕らえたサンチェスは、ガソリンを積んだタンクローリーとともに工場をあとにする。ボンドは、ダリオと格闘の末、麻薬の塊を粉砕する機械にダリオを落下させて倒し、別途潜入していたパメラと工場を脱出。パメラはセスナを運転し、ボンドはタンクローリーに飛び移って次々とタンクローリーを破壊。サンチェスはガソリンまみれになりながらもタンクローリーのバルブを閉め、力尽きたボンドにとどめを刺そうとするが、ボンドは友人ライターの形見となった、彼の結婚祝いのライター(ライターのライターって紛らわしいんですけど)を取り出し、サンチェスに火を付ける。サンチェスは炎にまかれてタンクローリーとともに爆死。ボンドはパメラとともにその場を去り、パーティ会場でパメラと熱い口づけをかわすのだった。
二人の魅力的なボンド・ガールが登場。アクションシーンもなかなか派手で迫力があり、面白い作品に仕上がっている。ティモシー・ダルトンは2作しか007シリーズに登場していないが、どちらもなかなかのできばえだった。サンチェス役のロバート・デビは、「ダイ・ハード」で攻撃的なFBI捜査官を演じていたのだが、彼とヘリに同乗して一緒に爆死してしまう黒人捜査官を演じたグランド・L・ブッシュも、同様に本作に出演しており、「ダイ・ハード」ファンはニヤリとするシーンがある。(正確には本作の方が先に公開されているので、007ファンが「ダイ・ハード」を観てにやりとする、というほうが正確かもしれない。)
【5段階評価】4
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