(1730) ビルマの竪琴
【監督】市川崑
【出演】石坂浩二、中井貴一、川谷拓三、渡辺篤史、小林稔侍、北林谷栄
【制作】1985年、日本
太平洋戦争の戦地ビルマで終戦を迎えた兵士の運命を描いた作品。
太平洋戦争でイギリス軍相手に戦っていた井上隊長(石坂浩二)率いる小隊は、タイへの撤退のさなかに終戦を迎える。抵抗を続ける日本軍の三角山守備隊の説得のため、竪琴の演奏が得意な水島上等兵(中井貴一)が現地に向かうが、守備隊長(菅原文太)をはじめ、隊員達は降伏を拒絶し、結果的に全滅してしまう。何とか生き延びた水島は僧侶の衣服をさらって井上の隊を目指すが、道中で野ざらしになった日本兵の遺体を見て気が変わり、遺体の埋葬を始める。
井上らは水島の帰りを待ち、ついに井上らと水島は再会を果たすが、水島は僧侶となり、ビルマに残る道を選ぶ。日本に向かう船の中で、井上は隊員達に水島の手紙を読んで聞かせるのだった。
日本兵の遺体が山積みになっているシーンはそれなりにリアルで、観る者の胸を打つ。仲間に正体がばれないようにしながらも、仲間達の合奏に竪琴で応じてしまうなど、それってどうなの的な展開もあるのだが、話はわかりやすく、素直に感動できる作品だった。
【5段階評価】4
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