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2018年1月 9日 (火)

(1671) アルゴ

【監督】ベン・アフレック
【出演】ベン・アフレック、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン
【制作】2012年、アメリカ

イランからの人質救出作戦を描いた作品。実話に基づく緊迫感のある作品になっている。第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。

イランの人民を迫害した指導者をかくまったことで、アメリカはイラン人民の怒りを買い、大使館で暴動が起きる。大使館に群衆がなだれ込み、6人の大使館員がカナダ大使館に逃げ込む。人質救出を専門とするCIAのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、子供の観ていた「最後の猿の惑星」の映画から、大使館員がカナダ人の映画スタッフになりすましてイランから脱出する作戦を思いつき、映画製作に携わる知人のジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)、レスター・シーゲル(アラン・アーキン)に依頼をする。彼らは「アルゴ」という偽のSF作品の製作を発表。トニーはカナダ人の映画関係者になりすましてテヘラン入りする。トニーは、カナダ大使館に潜伏している6人にロケハン隊になりすますよう説得。馬鹿げた作戦にあきれる者も出る中、トニーは6人を説得。空港ではばれそうになりながらもなんとか飛行機に乗り込み、最後は気づいたイラン革命軍に追いかけられながらも飛行機は離陸。無事にイラン制空権外へと飛び立つのだった。

たがの外れた群衆の恐怖は、「ブラックホーク・ダウン」にも通じるものがあり、真に迫っていた。ほとんどがエキストラなんだろうけど、よくできていた。マーケットで興奮した店主にあおられ、騒然となるシーンや、空港での緊迫したやりとりなど、目の前にいる匿名の敵の恐怖の描き方が秀逸だった。ベン・アフレックの映画人としての実力を知ることのできた作品。

【5段階評価】4

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