(1631) ダンテズ・ピーク
【監督】ロジャー・ドナルドソン
【出演】ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン、チャールズ・ハラハン、エリザベス・ホフマン
【制作】1997年、アメリカ
火山の大噴火に襲われた町で奮闘する人々を描いた災害パニック映画。
地質学者のハリー・ダルトン(ピアース・ブロスナン)は、かつて最愛の恋人を火山災害で亡くしていた。彼は人口2万人以下で最も住みやすい町第2位のダンテズ・ピークを訪れ、町長のシングルマザー、レイチェル(リンダ・ハミルトン)と出会う。彼女の家族と温泉に向かったハリーは、突然の温泉の急激な温度上昇により、中で死亡しているカップルを発見。火山の噴火を予想したハリーだったが、町では工場建設による雇用増をもくろんでおり、ハリーの上司、ポール(チャールズ・ハラハン)は拙速な避難勧告を控える。
しばらくは大きな変動もなく、ついにハリーたち観測班は町を離れることになる。ところが最後の晩、レイチェルがハリーを家に招き、水道の蛇口をひねると、黄色い水が出てくる。大噴火の予兆だった。翌朝、レイチェルは町民を集めて避難の指示を出すが、町は大地震に襲われ、火山が大噴火。人々は逃げ惑う。レイチェルは息子のグレアム(ジェレミー・フォリー)と娘のローレン(ジェイミー・レネー・スミス)を迎えに行くが、二人は車で、火山の麓の湖畔に一人で住む祖母のルース(エリザベス・ホフマン)の救出に向かっていた。レイチェルとハリーは車でそれを追いかけ、ルースの家で再会。逃げる準備をしていると、家に溶岩が流れ込む。逃げ場を失った5人は、ボートに乗って湖を渡ろうとする。しかし、火山活動のために湖の水は強酸性になっており、ボートのスクリューが溶けて岸の手前で停止してしまう。ハリーは手に服を巻き付け、必死でこぐが、船は沈み始める。すると、ルースが湖に飛び込み、自らボートを押して岸に寄せる。4人はなんとか助かるが、ルースは足が溶けてしまい、途中で命を落とす。
4人は車で逃走を続け、グレアムの遊び場所になっていた洞窟に車ごと突っ込む。車は落石により完全に埋まってしまうが、ハリーの起動させたNASAの発信器により居場所が特定され、4人は救出されるのだった。
火山の噴火や町が崩壊する映像はかなりの迫力で見応えがあった。残念なのは、個人的かもしれないが、ハリーを演じたピアース・ブロスナンがあまりにもスマートなヒーローすぎて、その時点でリアルさがなかった。絶対に死なない感がありすぎる俳優も困りものだ。
リンダ・ハミルトンは、「ターミネーター2」でジョン・コナーの母親サラを好演した女優。
【5段階評価】4
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