(1455) キック・アス
【監督】マシュー・ボーン
【出演】アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ
【制作】2010年、アメリカ、イギリス
スーパーヒーローに憧れる特別な能力を持たない若者の活躍を描いたアクションコメディ。
オタクのデイブ(アーロン・ジョンソン)はアメコミ・ヒーローに憧れ、ださいコスチュームのキック・アスを名乗り、チンピラに勝負を挑むがあっさりと腹をナイフで刺され、車にはねられてしまう。瀕死の重傷から手術により立ち直り、体はウルバリンのように金属で補強され、末端神経の痛みを感じない体となる。
デイブは再び、一人の男に殴りかかるチンピラ三人に挑み、暴行されながらも彼らを撃退。その動画がネットにアップされ、キック・アスは一躍有名人になる。デイブはクラスメイトの美少女ケイティ(リンジー・フォンセカ)と親しくなり、彼女につきまとうラズール(コフィー・ナーティ)を追い払おうと彼のたまり場に向かうが、あっさりと捕まり、刺し殺されそうになる。そこに紫の髪をした少女が現れ、ラズールたちを皆殺しにする。彼女はヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)と名乗る。ヒット・ガールは父親のビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)に戦闘術を教え込まれたスーパー少女だった。
ビッグ・ダディは、町のギャング、フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)にえん罪を着せられて刑務所行きとなり、愛する妻を失っていた。彼はフランクに強い復讐の念を抱いていた。
フランクは商売の邪魔をしているのがキック・アスだと考え、彼を捕らえようとする。フランクの息子、クリス(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は手柄を得ようとしてスーパーヒーロー、レッド・ミストに扮し、キック・アスに接近。ところが、ギャングたちを殺して回っているのはビッグ・ダディだった。クリスはキック・アスをだましてビッグ・ダディを拉致。捕らえられたビッグ・ダディとキック・アスはフランクの手下にリンチされ、灯油をかけられ殺されそうになる。そこにヒット・ガールが現れ、フランクの手下を次々に倒していく。キック・アスは助かるが、ビッグ・ダディは火を放たれ、命を落とす。
ヒット・ガールは、大量の護衛に守られているフランクのビルに向かう。すさまじい戦闘能力で護衛たちを次々と倒すヒット・ガールだったが、途中で弾切れを起こす。フランクの腹心が彼女にバズーカを向けたところに、間一髪でキック・アスがロケットベルトで現れ、ガトリング砲で手下を一掃。二人はフランクのもとに向かう。キック・アスはレッド・ミストと対決。ヒット・ガールはフランクに挑むが、空手で鍛えているフランクに倒されてしまう。そこにレッド・ミストを倒したキック・アスが現れ、バズーカでフランクをビルの外に吹き飛ばす。キック・アスとヒット・ガールは互いの本名を名乗り、同じ学校生活を送ることにするのだった。
観る前は、ヒーローに憧れるダメ高校生のドタバタコメディかと思っていたのだが、映像は凝っていて、期待以上に面白かった。特にヒット・ガールのアクションは相当の迫力。やられる側は脳天から血しぶきを飛ばしたり、足を切断されたり、テレビ放映ぎりぎりのグロ演出なので、作品自体があまり世間で高評価になっていないのは残念なところ。
主人公役のアーロン・ジョンソンは、「スパイダーマン」のトビー・マグワイア以上にさえない風貌だが、恋人役のリンジー・フォンセカはグラマラスな美女だった。ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツも勇ましい役ながらも幼くて愛らしく、作品の大きな魅力になっている。
【5段階評価】4
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