(1404) オブリビオン
【監督】ジョセフ・コシンスキー
【出演】トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズボロー、モーガン・フリーマン
【制作】2013年、アメリカ
人類がほぼ住まなくなった地球を管理する任務を負った男の運命を描いた作品。
ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)は、チームメイトのビカ(アンドレア・ライズボロー)とともに、地球侵略を続ける宇宙人スカブの討伐任務に当たっていた。宇宙人の侵攻を止めるため核兵器が使われた地球は荒廃し、人類はテットと呼ばれる宇宙空間の施設に居住していた。ジャックは通信係のビカのサポートのもとで、放射能汚染のない区域内のドローンの監視と修理をしているのだった。
ある日、区域内に宇宙船が落下。宇宙船は宇宙人のものではなく、睡眠状態の地球人が乗っていた。そこに監視マシンのドローンが現れ、地球人の睡眠カプセルを敵と見なして次々と破壊しはじめるが、ジャックは身を挺して一人の女性を守り、基地に連れ帰る。目覚めた女性、ジュリア(オルガ・キュリレンコ)は、なぜかジャックの名を知っていた。記憶を消されて任務をしているジャックは、自分がかつてジュリアと関係があったのではないかと考えるようになる。
ジャックはジュリアの願いを聞き入れ、宇宙船のフライトレコーダーを入手しようとするが、スカブに捕らえられてしまう。スカブの正体は人間だった。リーダーのマルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)は、戦争を終わらせるためにテットを破壊すると告げ、テットを爆発させるためのドローンの再プログラムをジャックに依頼する。ジャックは拒絶するが、マルコムは真実を知りたければ放射能区域に行け、とバイクのキーを渡す。ジャックはジュリアとともにビルの廃墟に向かい、そこで自分たちが夫婦であったことを知る。それに気づいたビカは二人を拒絶。テットの司令官サリー(メリッサ・レオ)に、ジャックが救助した女性に熱を上げて任務遂行ができないと報告。そのとき、基地内のドローンが動き出し、ビカは撃ち殺されてしまう。ジュリアがヘリを使ってドローンを破壊。サリーは交信でジャックに生存者を連れてテットに来るよう告げる。サリーを信用できないジャックは、ジュリアを連れて基地を脱出するが、3体のドローンに追われ、2体を破壊するが最後の1体に激突され、放射能区域に墜落してしまう。
死を覚悟した二人だったが、そこにいたのは、ジャックと全く同じ顔かたちをした男だった。ジャックとビカはクローンだったのだ。ジャックはもう一人のジャックに話しかけるが、混乱したもう一人のジャックと格闘になり、流れ弾がジュリアに命中してしまう。もう一人のジャックを倒したジャックは、医療器具を持って自然に囲まれた隠れ家にジュリアを運び込み、愛を語り合う。
マルコムのもとに帰ったジャックはマルコムの作戦を了承。ドローンの再プログラミングを行い、計画を実施し始めるが、そこにサリーの送り込んだドローンが現れ、猛攻が始まる。多くが犠牲となり、再プログラミングしたドローンも破壊されてしまう。マルコムも重傷を負い、ジャックは自分が爆弾をサリーに送り込むと提案するが、マルコムはそれでは到着前に撃墜されてしまうと断言。するとジュリアが、サリーはジャックに生存者を連れてこいと言っていたから自分がついて行けば大丈夫だと語りかける。ジャックはジュリアを睡眠カプセルに納め、ヘリでテットに向かう。
飛行中、フライトレコーダーの記録を確認したジャックは、搭乗していた宇宙船のトラブルを回避するため、自分自身が睡眠中の妻を地球に送り込んでいたことを知る。テットはジャックとビカをクローンとして大量生産して地球に送り込み、地球の資源を吸い尽くす人工知能であり、マルコムたちはそれと戦う人類の生き残りだったのだ。
ジャックはテット内部に入り込み、サリーの元に向かう。そこには巨大な人工知能、サリーがいた。ジャックはサリーの前で睡眠カプセルを開く。中から現れたのはジュリアではなく、マルコムだった。ジャックにだまされたことを知ったサリーはドローンを送り込むが、ジャックはマルコムとともに起爆装置を押し、テットは破壊される。
地上ではジャックの隠れ家でジュリアが目覚め、ジャックとの間に身ごもった娘を育てるようになる。そこにジャックのクローンが現れる。彼もまた、自らの中に眠っていた記憶に従い、ジュリアのいる隠れ家を探り当てたのだった。
映像は美しく、ストーリーもよくできていて面白い作品だった。なぜマルコムたちが宇宙人のふりをしていたのかは、よく分からなかったが。
ジュリア役のオルガ・キュリレンコは真木よう子に似ていた。
【5段階評価】4
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