(1365) ダンス・ウィズ・ウルブズ
【監督】ケビン・コスナー
【出演】ケビン・コスナー、メアリー・マクドネル、グラハム・グリーン
【制作】1990年、アメリカ
第63回アカデミー賞作品賞受賞作品。
南北戦争時代のアメリカ。ジョン・ダンバー中尉(ケビン・コスナー)は、戦地での無謀ともいえる囮の役を買って出た功績を認められ、自ら勤務地を選ぶ権利を得る。彼はひとけのない荒野を任務地に選び、単身で生活を始める。そこは、派手な入れ墨をした野蛮なインディアン、ポーニー族と、理知的な会議制の自治をするインディアン、スー族のいる土地だった。ダンバーは、スー族で暮らす白人女性、拳を握って立つ女(メアリー・マクドネル)を介抱したことがきっかけとなり、スー族と打ち解けるようになる。
やがて彼は、一匹のオオカミと仲良くなり、スー族から「ダンス・ウィズ・ウルブズ」と呼ばれるようになる。彼らが居住地を移動する際、ジョンは米軍兵に捕らえられてしまう。しかし、勇敢なスー族の仲間が彼を救出する。ジョンは、米軍が自分を探せばスー族にも被害が及ぶと考え、妻にした白人女性とともに、仲間と離れるのだった。
インディアンとの激しい戦闘、バッファローを狩るダイナミックな映像など、見所はありつつも、全体的には主人公の落ち着いた独白の挿入の効果もあって、物静かでおごそかな作品になっている。アカデミー作品賞らしい壮大な作品。
この手の作品では、主人公が悲劇的な最期を遂げるのがありがちだが、本作ではそうはならず、妻との暮らしを続けることが示唆されて終わる。
【5段階評価】4
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