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2016年6月 6日 (月)

(1357) 東京家族

【監督】山田洋次
【出演】橋爪功、吉行和子、夏川結衣、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優、西村雅彦
【制作】2013年、日本

山田洋次監督が小津安二郎監督の「東京物語」をリメイクした作品。

医者を務める平山幸一(西村雅彦)と文子(夏川結衣)の家族のもとに、幸一の両親、平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)の老夫婦が広島からやってくることになる。品川に迎えに行くはずの周吉の次男、昌次(妻夫木聡)は、間違えて東京駅に行っており、役に立たない。周吉ととみこはタクシーで幸一家に到着。文子はすき焼きを振る舞う。
周吉夫婦は、美容院を営む長女の滋子(中嶋朋子)の家にやってくる。滋子は亭主の庫造(林家正蔵)に迷惑そうに愚痴を言い、二人に横浜の高級ホテルへ泊まってもらうことにする。しかし、洋室に慣れない二人は、2泊の予定を1泊で切り上げ、滋子の家に戻ってきてしまう。町内会の予定で二人を泊めるわけに行かないと滋子に言われ、周吉は友人の家に、とみこは昌次の家に向かうことにする。周吉は旧友の沼田三平(小林稔侍)と止められていた酒を交わして酔いつぶれてしまう。
とみこは昌次の恋人、間宮紀子(蒼井優)を紹介され、すっかり気に入って、ほくほく顔で幸一の家に戻る。ところが、とみこは急に倒れ、病院に担ぎ込まれる。幸一によれば今日が山だというのだ。滋子は泣き崩れ、駆けつけた昌次も号泣する。
とみこは帰らぬ人となり、お骨になった状態で故郷に帰る。葬儀を終え、子供たちは帰るが、昌次と紀子はしばらく残る。昌次に厳しかった周吉に、紀子も気後れをしていたが、周吉は、とみこがうれしそうにしていた理由が分かった、と礼を言い、とみこの形見の腕時計を紀子に託すのだった。

親子の関係を飾らずに描いており、口の悪い者も穏やかな人も、家族の愛は変わらずに持っていて、それがさわやかな感動を与えてくれた。
本作のキャストをそのまま使ったコメディが「家族はつらいよ」だ。

【5段階評価】4

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